学生のうちから株式投資を学ぶことで、将来の職業の可能性を広げることができます。
投資先企業の可能性を測る際に、海外戦略を見るのは、一般的な方法です。
現在日本株式市場を牽引する多くの企業は、グローバル企業なので、これは周知のことだと思います。
日本を代表する製造業を見ると、海外売上比率が半分以上、中には7~8割という企業もあります。
トヨタ自動車は販売先の大半は海外ですね。エアコンのダイキン、建機のコマツも売上構成に占める海外比率はかなり高いです。
金融業界に目を向けてみると、日本を代表するMUFGは銀行以外の収益割合が約7割、海外収益比率が4割強ということで、「三菱UFJ銀行」のイメージだけでは把握しきれないくらいいろいろと金融ビジネスをやっています。
また、大企業は買収をすることで会社を大きくしています。
たとえば、すき家のゼンショーは、買収を繰り返した結果、すき家以外のレストランの種類は数えきれないくらいあります。
ニデックの買収戦略は有名ですね。
何が言いたいかというと、株式投資をすると、グローバル目線、ファイナンス目線が身に付きますということです。
たとえば、金融業界で働くなら、「成長率が高く資金需要も大きい海外で働く」という選択肢や「企業を買収して会社を大きくしていく部署で働く」という選択肢が生まれるということです。
「自分はゲームが好きだから、プログラミングを覚えてゲーム制作会社で働きたい」という志望を持っている学生が、株式投資を学ぶことで、「自分が作ったゲームを世界中に広めたい」という野望を持つかもしれません。
グローバル企業を普段から見ることで、ビジネスを広げるなら海外進出、という視点が身につくからです。
そういった人が増えていけば、日本は今よりもっと元気になると思います。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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