有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「今年の運用成績に固執せず来年を見据えて投資対象を選びたい」=
(有料メルマガ第306回・2014/12/2配信号)
※2014年2月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
― どうしてこれほど低PERのまま(=業績に比べて割安に)放置されているのかと不思議に思っていた企業の株が、いつの間にか10%、20%と上昇していることに気づくことが増えてきた。低PERを銘柄選択のための最重要指標として位置付けても良いと判断した ―
企業の株価が上がる理由はいくつもあります。しかし株価が上がる理由をたくさん持っていても上がらない株もたくさんあります。
だからPERが10倍以下の5倍とか6倍という低PERであったとしても、長い間安値に放置されたままとなる可能性も多いです。
そこでアベノミクスで日本株の株価が大きく回復する前の、日本株の投資環境がとても厳しかった低迷期においては、私は自分のポートフォリオの銘柄は以下のような基準になるべく多く当てはまる銘柄を選んでいました。
この基準のうち最低でも3つ以上の条件には該当する企業に投資するようにしていました。
1)低PBR(=0.6倍以下)
2)低PER(=10倍未満)
3)高自己資本比率(=60%以上)
4)高配当(=配当利回り3%以上 優待銘柄も優待利回りは考えない)
5)過去8年間、経常黒字を維持している
6)前期と今期の業績が経常利益、最終利益比のどらかで10%以上の増益になっている
7)ストック・ビジネスモデル型企業
8)世界シェアN01、国内型企業であれば日本国内シェアNO1、または地方シェアNO1という強い製品やサービスを持っている。
9)これから数年、売り上げが右肩上がりで増加していく明確な理由がある
上記の条件のうち3つ以上の要件を満たす企業の中にはアベノミクスが始まる前から、株価を大きく上げた銘柄もありました。
またアベノミクスが始まってから大きく株価が上昇して、買い値の数倍になっているものもかなり多いです。
投資環境が厳しいときの選択基準は、投資環境が良くなると株価の上昇により大きく寄与したということが、このような経験から強く私の頭の中に刷り込まれています。
しかしアベノミクスがスタートしてすでに3年目に入ると、2年間の日本株の株価上昇が大きかった為に、上記の条件をたくさん満たす企業は少なくなりました。
投資家の買い意欲が強かったこともあり、一つの条件しか満たしていないような企業の株価のほうが大きく上げるようなことも良く起こるようになりました。
しかし今年の10月以降は黒田日銀がバズーカ砲2を発射するまでは、日本株は急速に株価上昇力を失って、私の運用成績も厳しかったことは先週のコラムでも書いたとおりです。
しかし黒田日銀による追加金融緩和が実施され、安倍総理による衆議院解散があってから自分がウォッチしている銘柄のなかで、低PER銘柄が急速に株価を上げていることに気が付きました。
勿論、株価上昇の原因となったカタリストは、千差万別です。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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