有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「投資家にとって『欲望』はアクセル、『恐怖』はブレーキ」=
(有料メルマガ第367回・2016/2/9配信号)
※注 2016年2月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
相場が大きく乱高下して、信用取引などレバレッジを利用した投資を行って破綻する投資家が出てくると、追証が払えずに信用取引の担保となっていた株が強制売却されることによって、担保となっていた本当に価値の高い企業の株価さえ無条件に売却されて大きく下げることが出てきます。
そうなるとトレーダーが身を守るために利用している逆指値の売りが発動し、その連鎖で恐ろしいほどの大きな下落が生じてしまう事態も生じます。
自分の運転に問題ない自動車が玉突き衝突のとばっちりで事故にまきこまれて大破するのと同じように、まったく内容に不安のない企業の株価も大きく下げてしまう事態が起こります。
投資で破綻するような投資家はブレーキが故障した自動車のようなもので、安全運転していた投資家も事故に巻き込まれて痛手を受けます。
だから、いまのように大きく乱高下する株式市場という嵐の中で株式投資を行うときは、自分の投資している企業の株価が、急落しても自分が冷静に判断することができるように、あらゆる準備を普段から行っておく事が必要です。
つまり嵐の海で自分が生き残れるようなセーフティーネットを平常時から作り上げていくことが大事なのです。
たとえば、嵐に遭遇するのがまれでは無くなっている最近の株式市場では、嵐に遭遇した時に自分がどのように投資を継続していくのか、または休止するのかなどを普段から決めておくことも有効だと考えています。
私は年末に、2016年はキャッシュ・ポジションを増やしておいて、株価が急落した時にバーゲン・セールで買いを入れたいと考えていました。
しかし2016年の1月4日から始まった一方的な下げで、利喰いしてキャッシュを増やすようなチャンスは、持つことができませんでした。
またキャッシュを多く持っていても、早めに買い増しを行ってしまい、損失を大きくしたに違いないと考えています。どちらにしても今回の下げ幅は予想以上の大きさでした。
日銀の追加緩和のマイナス金利導入による円安効果も2日や3日で終わってしまい、円ドル相場も1ドル116円台の円高となってしまいました。
そのために米国市場でダウが上げても日経平均225は下げ続けています。そして2月5日には、いままで下落率が低かった好業績の優待銘柄なども大きく下げるものが散見されました。
今年は円安効果の増加による業績アップは期待しないほうが良いと年初から強い注意を市場から突き付けられたような印象を受けています。
さて、それでは今年の株式投資はどのような方針で臨んでいこうか。
売買を休んでいる間にいくつかの投資戦略のシナリオを考えていました。
想定していた最悪の予想が実現しそうな状況下にあって、とにかく株の大きな下落が収まるまでは、創業後の歴史が古く、保有する土地などの含み益が最低でも時価総額程度ある、1単位投資するのに10万円以下、できれば5万円程度の資産の割安(=含み益)企業に分散で投資していくのが、一番良い生き残り戦略ではないかと考えました。
上記のような割安株で、魅力的な優待を実施しており、配当優待利回りが3%以上ある銘柄は、探せばいくつも見つかります。
優待が無くとも、前期までに配当方針を見て、業績が良いと増配を行うことで、実際の配当利回りが高い企業も探せば見つかります。
【中略】
いまの日本株は増益修正も優待新設も、増配も株価上昇のカタリストにはならない状況が続いています。
だから、このような時は、歴史の古い膨大な含み資産を持っている企業の株価が必要以上に大きく下げた時に、分散で広く浅く投資しておくことが傷を少なくすませる方法だと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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日本フイルコン(5942)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
コラムでは高田工業所(1966)、ジーテクト(5970)、加賀電子(8154)、三共生興(8018)、オーハシテクニカ(7628)、三井倉庫ホールディングス(9302)などについて言及しています。
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