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久しぶりに私の参加している投資クラブで新しく検討する銘柄が出てきました。
コシダカホールディングスという企業で、カラオケ(まねき猫)、フィットネス(カーブス)、スーパー銭湯を運営する企業です。
いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
売上は、平成25年8月期で345億円、売上総利益は93億円(26.9%)、当期純利益は30.7億円(8.9%)です。
業態にもよりますが、同じカラオケ業種である鉄人化計画が、売上総利益率17%、当期純利益率0.4%であることを考えるとサービス業としては十分な高収益体質であると考えられます。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は51.5%。負債内容を見ていくと、大きなところでは銀行借入が25億円、その他買掛金、未払金で11億円、預り金が12億円となっています。(預り金はフィットネス事業のFC向けではないかと推測します)
これに対して現預金だけでも59億円を有しており、実際には借入に依存しなくても良い体質に近いと考えます。
キャッシュフローを見ていても、営業キャッシュフローが潤沢で、投資に関しても営業キャッシュフローの範囲内で拡張をしていることから、急激な成長と言うよりも安定的な成長を志向している様子がうかがえます。
3.ROEが高い会社
平成25年8月期のROEは33.0%です。財務的には大きなレバレッジがかかっているわけではありませんので高ROEは高収益率からもたらされていると考えて良さそうです。
4.多額の設備投資が必要でない会社
カラオケ事業にしても、フィットネス事業にしても、スーパー銭湯事業にしても、出店にはある程度の設備投資が伴うビジネスです。
ただし、先程述べたように営業キャッシュフローの範囲内での出店をしているようですので、この高利益率が保てるようであれば特に問題はなさそうです。
特に、スーパー銭湯のビジネスは出店に多額な設備投資が必要なことが予測されるので、今後注視は必要です。
5.株価
現在の株価は3460円(10月16日)、実績PER10.6倍、実績PBR3.1倍という水準です。PBRでは高い水準であるものの、PERではそれほど高い水準ではありません。
見てきたとおり、コシダカホールディングスは収益率、財務内容ともに良い会社であるように見受けられます。
今後はフィットネス事業やスーパー銭湯の事業が成長性の鍵を握ると思いますので、その点を注意しながら見ていきたい銘柄です。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コシダカホールディングスという企業で、カラオケ(まねき猫)、フィットネス(カーブス)、スーパー銭湯を運営する企業です。
いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
売上は、平成25年8月期で345億円、売上総利益は93億円(26.9%)、当期純利益は30.7億円(8.9%)です。
業態にもよりますが、同じカラオケ業種である鉄人化計画が、売上総利益率17%、当期純利益率0.4%であることを考えるとサービス業としては十分な高収益体質であると考えられます。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は51.5%。負債内容を見ていくと、大きなところでは銀行借入が25億円、その他買掛金、未払金で11億円、預り金が12億円となっています。(預り金はフィットネス事業のFC向けではないかと推測します)
これに対して現預金だけでも59億円を有しており、実際には借入に依存しなくても良い体質に近いと考えます。
キャッシュフローを見ていても、営業キャッシュフローが潤沢で、投資に関しても営業キャッシュフローの範囲内で拡張をしていることから、急激な成長と言うよりも安定的な成長を志向している様子がうかがえます。
3.ROEが高い会社
平成25年8月期のROEは33.0%です。財務的には大きなレバレッジがかかっているわけではありませんので高ROEは高収益率からもたらされていると考えて良さそうです。
4.多額の設備投資が必要でない会社
カラオケ事業にしても、フィットネス事業にしても、スーパー銭湯事業にしても、出店にはある程度の設備投資が伴うビジネスです。
ただし、先程述べたように営業キャッシュフローの範囲内での出店をしているようですので、この高利益率が保てるようであれば特に問題はなさそうです。
特に、スーパー銭湯のビジネスは出店に多額な設備投資が必要なことが予測されるので、今後注視は必要です。
5.株価
現在の株価は3460円(10月16日)、実績PER10.6倍、実績PBR3.1倍という水準です。PBRでは高い水準であるものの、PERではそれほど高い水準ではありません。
見てきたとおり、コシダカホールディングスは収益率、財務内容ともに良い会社であるように見受けられます。
今後はフィットネス事業やスーパー銭湯の事業が成長性の鍵を握ると思いますので、その点を注意しながら見ていきたい銘柄です。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)