アベノミクス相場で日本を代表する企業の株価が上がっているのに、いまだに評価の低い企業があちこちに見られるのはなぜでしょう。市場参画者の評価だか ら仕方がないのかも知れませんが、発行体の経営者だけでなく企業を応援する投資家にとってもなぜ自分が投資している企業の株価が上がらないのか不思議に思 われているのかも知れません。

 相場の順番はまずは流動性の高いコア銘柄の上昇からスタートし出遅れ銘柄や材料株に移行していきます。

 個別銘柄の中には財務内容は良好でも投資魅力に欠ける銘柄もあります。だからと言って一株純資産が1000円ある銘柄を500円で評価されているのは納得がいきません。
 市場内にはまだPBR0.3倍台であったり0.5倍前後で評価されている銘柄がたくさんあります。
 しかも時価総額が保有する現預金すら下回っているケースもあります。しかも無借金でPERも8倍程度に留まっている銘柄もあるのです。

 PERが低いのは成長性がないと見られているか近未来の業績の下方修正を予見しています。逆にそうした銘柄はあとで業績の下方修正で売られる運命にある のかも知れませんが、そのあたりを吟味して下方修正よりも上方修正の可能性がある銘柄が発見できると株式投資も実に楽しいものとなります。

 5日から始まる空売り規制の緩和やキャピタルゲイン課税の増税を見据えて、年末に向けた換金売り場面を迎え、全体相場は14000円台前半での上下を見 せていますが、個別銘柄の動向に目をやると仕込みたい銘柄も見出すことができます。ネガティブな市場評価がどこかで変化する可能性のある銘柄も含めて私と しては低PBR銘柄の中から2014年に活躍が期待される有望株を見出す作業をしておきたいと思います。

(炎)

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