有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」==
  (有料メルマガ第40回・2009/9/29配信号)

【前略】

 株式投資を通して学んだことは沢山ありますが、その中でも特に大切なことは『過去も未来も確定しているものは何もありはしない。未来の自分の行動で、過去は常に変ってしまう』ことを知ったことでした。

 「過去は可変的であり、未来は未知である。」「過去についても、未来についても、確定的なことは何も言えない」ということを、株式投資で学べたことは、人生においてもとても役に立ちました。

 「あれ、過去は変るの。やってしまった過去の過ちは取り返しがつかないんじゃないの」と思われた方もいるでしょう。株式投資を長くやっていると「あ、過去が変わるというのは、当たり前のことなんだ」と体感することが出来ます。

 「過去が変わる」ということは「過去にやったことの事実」が変わることではなくて、もっと正確いうと「過去に対する評価が、未来の出来事で常に変わる」ということです。

 この学びは株式投資より、変化に富み、なにが起きるか不確実な人生をより良く生きるためにも大事な知識だと考えています。株式投資では自分でリスクをコントロールできますが、人生においてのリスクは、自分でコントロールできないリスクも多いです。

 「過去は可変的であり、未来は未知である。」「過去についても、未来についても、確定的なことは何も言えない」ということを、T&K TOKAを例にして説明してみたいと思います。

 デイトレードでは、なかなか体感できないかもしれませんが、中長期投資をやっていると「過去は変わる」ということを日常的に体験することになります。過去はいつも毎日のように変わってしまいます。

【中略】

 未来で毎日のように変わってしまうような、現在の株価に囚われて、一喜一憂するのは、つまらないことだと思います。

 また、自分でコントロールできないことでイライラするのは、バカらしいことだと思います。電車が事故で遅れているときに、遅刻しそうだと電車の中でイラ イラ、カリカリしているサラリーマンを良く見かけます。私もサラリーマン時代には電車の遅れで遅刻しそうになったり、約束の時間に遅れそうになりイライラ をつのらせて、ストレスいっぱいで満員電車の中で血圧を上げていた経験をたっぷり持っています。サラリーマン卒業の数年前から、「いくら自分がイライラ、 カリカリしても、電車が早く目的地に到着するわけではない。ストレスを上げるのは自分が消耗するだけバカらしい。」ということに気がついてイライラするの をやめました。

 これを株式投資に応用できるようになったのは、更に遅くて2年ほど前からです。株式投資で一番自分の思い通りに動いてくれないものは株価です。株価ほど 自分の自由にならないものはありません。当たり前のことで、他の投資家さんの総意で決まる株価が、自分の思い通りに動くわけはありません。イライラ、カリ カリしても株価には影響を与えることはできません。

 精神的にストレスを高めて、頭に血が上ると、冷静な投資判断を行なうことが出来なくなります。

【以下略】

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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