<これから3年を勝ち抜く!株式投資の鉄則>という特集の中で、「バフェット流投資の真髄は割安になるまで待つ忍耐力」というタイトルです。
バフェットは「投資の利益は忍耐に対する報酬だ」といいますが、「待つ」というのはかなり精神的にきつい作業です。
例えば、ディズニーランドの乗り物のように、待ち時間の目安が120分とか180分とか明示されていれば、待つ苦痛も和らぐでしょう。
ところが、投資の場合はそうはいきません。行列の最初の角を曲がった先が終着点かもしれませんが、10も20も角を曲がったのに終着点に行きつかないこともありますし、途中で行き止まりになって「終着点」にたどり着けないかもしれません。
そのような<不確実>な状況で行列するのは大変な作業ですが、バフェットはなぜそのようなことを軽々とやってのけるのか?
それは、バフェットはまず「必ず終着点がある行列」に並ぶからです。「この先に本当に終着点があるの?」などと疑問に思っていたのでは、精神的に参ってしまいます。「必ず終着点がある」と確信できれば、気長に待つことができます。
しかも、バフェットは、最初の角を曲がったところが終着点である確率がX%、その次の角を曲がったところの確率は・・・というように、緻密な計算を頭の中で常に行っているのです。
ですから、いくら待っても不安になることが無いのです。
「待つ忍耐力」というのは「確実な情報に基づいて将来の洞察を行う力」と分かちがたく結びついているのです。
(OH)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」http://www.actiblog.com/ohara/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)