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有料メルマガライブラリから(100)企業の保守的な業績予想で投資判断を短絡的に変更すべきではないと考えますが、じっくりと更に割安な状況で投資できるチャンスを待つのも大事なことです
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有料メルマガライブラリから(100)企業の保守的な業績予想で投資判断を短絡的に変更すべきではないと考えますが、じっくりと更に割安な状況で投資できるチャンスを待つのも大事なことです

2014-03-26 10:50
    有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
     なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。

    =企業の保守的な業績予想で投資判断を短絡的に変更すべきではないと考えますが、じっくりと更に割安な状況で投資できるチャンスを待つのも大事なことです=
     (有料メルマガ第126回・2011/5/24配信号)


     私が一番苦手なことは、この企業はすばらしいビジネス・モデルを持っており、過去の利益による資産の蓄積も大きいし、今後の業績の伸びも期待できる。そう考えたら、直ぐにでも投資をスタートしたいと考えて、実行してしまうことだと自分でも把握しています。

     しかし、この癖はなかなか直らずに、今回の東日本大震災の復興に寄与すると考えられる企業にも早く投資しすぎて、株価が上昇した時点でも買い増しを行って痛い目にあっています。

    【中略】

     資産のバリュー投資家といわれる投資家がいます。私もそんな投資家の一人です。儲かったらその利益を使わずに、現・預金としてバランス・シートに蓄積し ている企業を高く評価して、そのような企業に好んで投資することが多い投資家です。しかし、現・預金は利益を生まないので、企業の利益成長が止まってしま うことも多いです。

     こんなことを考えているときに、武田薬品が大きなM&Aを発表しました。私は高配当の大型株であり、今回の東日本大震災でも被害の無かったことから、預金や債券の代替として投資額を増やしていました。

     もしや増資で資金調達をするのかと脅えて、少し現金化しましたが、考えてみればとても愚かな投資行動をしたと反省しています。しかも増資ではなく借入れでM&Aを行うことも発表されました。

     私は武田薬品のほかにも、大きなM&Aで巨額の借金をしましたが業績を大きく伸ばせそうなハリマ化成にも、僅かながら応援のつもりでこっそり投資しています。

     無謀な投資は企業でも個人投資家でも行うべきではないと考えていますが、企業にとって成長を続けたいと願うならば、どうしてもやらなければならない投資はあります。個人投資家にとっても同じこともあると考えて、私はこのような時期にも株式投資を継続しています。

     サラリーマン時代に、三井物産が中核となり日本の国策案件としてオール日本で投資を推進したイランの石油化学事業が、イラクの故フセイン大統領の仕掛けた戦争で被災して破綻し、清算が行われたころのお話です。
     オール日本の一員として、イランの石油化学事業にも投資していた住友化学の役員さんから、『どのような企業でも、精一杯の努力をして、もし失敗したら大 損失を蒙るような投資を行っている。自社の財務体力から考えて軽い投資ばかりしていたのでは企業は成長できない。ここぞというときには失敗すれば致命傷を 負うかもしれないリスクをとって、飛躍のために投資を実行するのが成長を続けられる企業だ。』というようなお話をお聞きしました。

     武田薬品にしてもハリマ化成にしても、大きなM&Aは、まさに社運をかけた飛躍のためには避けられない投資だったと感じます。成功して大きな成長を遂げ、ステークホルダーである株主にも大きな分け前をいただけると期待したいと思います。

     企業にとって、利益を現金でバランス・シートに必要以上に貯めこむだけならば、配当で株主に返して欲しいものだと思います。貯めることだけを目的とせずに、企業であるならば成長のためには一気に投資に振り向けることを株主としては応援したいと思います。

    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

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     また、コラムでは、「中長期目線で眺めれば、いまは株に投資するには良いチャンスの時」と題し、優待銘柄を中心に5銘柄ほど挙げております。さらに、生活費を確保するための投資を「兵站投資」と位置づけ、3つのポイントについて言及しております。

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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆 様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化して いる可能性があります。)
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