今回は特別版として、先週配信された有料メルマガからコラムの掲載です。
=今年の3月末の状況を見る限りでは低PER銘柄が有利だと感じる=
(有料メルマガ第272回・2014/4/1配信号)
― 3月の配当優待権利落ち分を埋めて一気に株価が上向いていく低PER銘柄が多く出た ―
2014年3月末の配当権利落ちは3月27日と28日の2日間しか経過していませんが、米国株が弱い中、日本株のうち高配当銘柄や、高配当優待銘柄の株価は配当や配当優待合計の権利落ちを一気に埋めてリバウンドするものが多かったように感じます。
私が注目していた銘柄の株価の推移を確認したいと思います。
【中略】
○マクニカ
配当 30円+優待30円(100株投資した場合の配当優待)=60円
(100株で3000円分の選べるギフトおよびマクニカ優待クラブ)
3月26日の終値2700円。
3月28日の終値3050円。
2日間で350円のプラス。
マクニカの株価のチャートです。
マクニカの株価データです。
マクニカの優待情報です。
上記5銘柄のうちA社以外のマクニカ、B社、C社、D社の4銘柄は最近の研究銘柄です。
研究銘柄以外にも、大型株のE社や自動車部品関連のF社やG社などが配当優待権利落ちをものともせずに上げました。配当権利日以前に株価が冴えなかった ことが大きな要因だったのではないかと思いますが、それにしても配当権利最終日以前の株価の低迷ぶりからは考えられないようなリバウンドの強さです。日本 株に対する投資家の投資方針が変化したのでしょうか。
やはりどんなに投資環境が厳しくても、ある程度のポジションは維持していないと、せっかくの上昇相場を逃してしまうということなのでしょうか。
【中略】
本当に株価というのは一筋縄では動かずに、投資している投資家の欲と恐怖に駆られた投資行動によって、不可解な上昇や下落を起こすものだと痛感せざるを 得ない日々が続きます。1月下旬からの急激な日本株の下落。このまま厳しい状態が続くのかとビクビクしながらむかえた3月配当優待の権利落ち3月27日か らの株価の予想もしなかった堅調なリバウンド。でも、この原稿を書いているのは、まだまだ権利落ち後2日目ですから先は長いです。
だから長く株式投資を行なっている経験豊かな投資家でも、常に利益を上げられるとは限りません。ついつい欲望に引きずられたり、恐怖に駆られて、まずい投資行動をとってしまうことも多いです。
しかし、投資キャリアのある投資家は、長く株式投資を実践してきたことで、いろいろなことを学んできています。そのために、まずい投資行動をとったとき に、どのようにそのミスを修正して、大損を回避するかというようなテクニックなどを自分のものとして身につけてきています。
そうでなければ、変化の激しい株式市場という経済戦争のバトルフィールドで生き残っていくことは難しいです。長く株式投資を行って生き残っているという ことは、いろいろな経験をして生き残るすべを身につけてきたということにほかなりません。過去の経験から常に学んできているわけです。
いくら株式投資の本などで学んでみても、自分で実際に『お金』を株に投じて、自分の欲と恐怖を体感して、自分の欲と恐怖に振り回されてもみくちゃにされてみないと、自分がどれほど欲が深く、恐怖心が強いのかを把握することができません。
今のように投資環境が悪いときに株式投資をスタートすると、恐怖が肥大化するので、自分の肥大化する恐怖をどうコントロールするかを学ばないと、せっか くの利益を得る絶好のチャンスを逃してしまいます。しかし恐怖を感じない投資家は損を積みあげてしまい破綻するまで追い込まれてしまうことがあります。適 度な恐怖心は投資家にとっては必要不可欠なものでもあります。恐怖をコントロールする術を学び、身につける必要があります。
臆病に徹しすぎると、せっかく来た『いい流れ』に乗ることが出来ずに、せっかくのチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。この調整が難しいです。何度も苦い思いをしながら覚えていくしかないと考えています。
自分で大きな損をして子孫に『株式投資はご法度で、絶対やってはならないバクチである』などという家訓を残すような羽目になる可能性を避けるためにも、 自分の欲望と恐怖をコントロールする方法を身につけるために、現在の厳しい投資環境を利用して実践訓練を行なうべきだと思います。
長く株式投資を実践してきた投資家にとっても、過去に身につけた悪癖を修正するには、この投資環境はチャンスの時になると思っています。
長い間株式投資を続けてくると、知らず知らずに悪い癖が身についてしまうことが起こります。その悪癖を修正することが出来れば、運用成績はいままで以上に高くなると思います。
ゴルフやテニスなどのスポーツでは、上級者でも当たり前のように訓練を繰り返します。少し訓練をサボるとお金を取って自分のプレイを観客に見せるプロで さえ、試合で成果を上げることが出来なくなります。より強いプレイヤーになるためには日ごろの絶え間の無い厳しい練習が不可欠になります。
【中略】
投資環境が悪いときに株式投資を行なうメリットは、投資環境の良い時の様に、悪手をうっても損をしないで大きく利益を上げてしまい、株式投資を侮って、自分の投資能力に過信して無謀な投資をする可能性が少ないことです。
投資環境が良すぎるとミスを繰り返しているのに、利益を上げ続けることが起こりやすくなるので、悪癖が身にしみこんでしまう可能性もあります。注意が必要なことは投資環境が良い時も悪いときも一長一短で同じようなものです。
株価の思いもしないような乱高下や他の投資家の動きに付和雷同しないように、しっかりと自分が投資する銘柄についてはファンダメンタルズを確認しておくべきだと痛感するこの頃です。
最後に、先週のコラムで書いた3月と9月に優待のある5銘柄の株価チャートを確認します。各銘柄の2014年3月期の決算短信と優待情報も再度載せてお きます。3銘柄は配当優待権利落ち分を埋めていません。しかし9月にも優待が有るので、今後の株価の動きは注目していておくべきだと考えています。
【中略】
○ヨロズ
配当 100株投資した場合の配当優待 配当10円+5.0円=15円
(100株で500円のクオカード)
3月26日の終値1699円。
3月28日の終値1687円。
配当優待分を考えると最終権利日よりプラスです。
ヨロズの株価データです。
ヨロズの株価のチャートです。
ヨロズの株価データです。
ヨロズの2014年3月期第3四半期の決算短信です。
ヨロズの優待情報のページです。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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