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静かに過ぎ行く2014年の株式相場。新たな出発となる2015年新春相場に思いを馳せながら、億の近道をご愛読頂いている皆様に月曜版年内最後のコンテンツをお送り申し上げます。
振り返れば日本株はアベノミクスを背景にしたデフレ経済脱却への期待から基調としては変わりない相場展開が見られましたが、昨年の今頃あった2014年への期待はいきなり裏切られ、年前半は調整色の強い展開を示しました。
期待の創薬ベンチャーが理研のSTAP細胞に絡むドタバタ劇でネガティブな印象がもたれ物色対象から外れ、トーンダウン。代わりに浮上した介護ロボット 関連銘柄やM2M関連は仕手株同様に好需給を狙った買いで一部を除くと単発に終わった感があります。年前半は調整局面を続けていた大成建、大林組などのゼ ネコン株も後半には上昇傾向を辿り、今年を象徴するセクターの一角として存在感を示しました。
全体相場が昨年末に16291円で終えて、期待感のある中で指数は調整し、4月には13885円、10月には14529円が安値の記録として残っています。
もちろん日経平均の高値は今月の18030円。残された2日間で1万8000円を突破して終える可能性もあり、まさに掉尾の一振となっても不思議ではない状況が見られます。
残り2日間の相場で、今年も新春相場への期待を胸に強気の展開で終えるのかも知れませんが、今年がそうであったように来年がまた明るい展開を示すものと期待されます。実際にはその時々で様々な不安要素が巻き起こると考えられます。
調整はよくおきる株式市場にはむしろ不可欠な現象です。調整場面での対応が後の成果を決めます。活況な上昇局面でも調整局面でもいかなる状況下でも冷静に対応する投資家となって頂きたいと思います。
上がった株は下がり、下がれば上がる。こうした株式相場の変動を冷静に眺めながらどのような局面でも基本的な運用スタンスを維持し、冷静に対応していく姿勢が重要です。
今年もミドリムシのユーグレナ、ロボットスーツのサイバーダインなどIPO銘柄が活躍を見せました。大物として登場したのがリクルート。これまた着実な存在感を示しました。
上場企業3600社の多くが右肩上がりの活躍を見せましたが、残念ながら10%程度の銘柄は昨年末の高値水準を抜けないまま推移するなど二極化が鮮明と なりました。長期に持つ銘柄ではなく短期売買でその都度活躍を見せる銘柄群は創薬ベンチャーとともに年末相場では換金売りに押される展開となりました。
全体相場は先物運用の指標でもあり、今年は前半の調整局面や年後半での調整場面での投資チャンスがあったと思われます。個別株も利益成長株をコアに大き な成果を収めた銘柄が多数登場したと思いますが、今年の相場に乗れた人も乗れなかった人も来年の相場ではまた大きな成果を得て頂きたいと思います。
指数の動向を吟味してみると昨年末に比べ、日経平均やTOPIXが9.4%、9.6%の上昇を26日現在では達成していますが、JASDAQ指数はわず か1.4%の上昇に留まっており、大型株優位の相場展開だったことがわかります。マザーズ指数に至っては昨年末の終値よりも下の水準に留まっていますの で、全体相場の好調とは裏腹の成果でお悩みになっておられる方もいるのではないかと思われます。
日経平均は指数に影響しやすいファーストリテイリングやソニー、ソフトバンク、ファナックといった値嵩株の変動に左右されて形成されがちですので、先物 取引をなさる個人投資家以外は実体としては小型株が後半調整を見せた結果として個別銘柄ではそれほど儲かっていない可能性があります。つまり素直にトヨタ など日本を代表する銘柄に投資した方や業績の伸びが顕著な個別銘柄や流動性重視の銘柄を中核にされている投資家の成果が高まった1年となったものと推察さ れます。
2015年の株式相場は外国人主導ながら、まだまだ強い。日経平均は当然のごとく2万円台に乗せていく。といった強気の声も出ていますが、為替にほぼ連 動している日経平均を論じるのは為替を論じるのと同じ。東証1部市場の平均PER17.2倍をどう見れば良いのか、どのあたりでピークを打つのか、マクロ 経済の伸びが続く中で企業業績はどうなっていくのか、強気、弱気の意見を集約しながら市場の相場形成がなされていきます。
強気の意見に耳を傾けるもよし、弱気派につくのも良し。そこは臨機応変。独自の相場感を持ちながら市場の動向を冷静に眺めて自己資金の運用に努めて頂き成果を上げて頂きたいと思います。
現実の業績をベースに投資するもよし、夢や成長に賭けて投資するもよし。自由な発想でリスクマネーを投入し、資産形成に努めていかれる皆様が向き合う株式市場は来年もまた活況を呈するに違いありません。
消費税増税が延期された今、限られた期間で再び予定されている消費税増税に向け、景気を浮揚させ、デフレ経済からの脱却を図る安倍政権の次の一手とともに資産形成に邁進されますことを祈願して止みません。
【12月26日現在の指数】
2013.12末→2014.12.26
日経平均 16291円→17818円 +9.4%
TOPIX 1302.29→1427.5 +9.6%
JASDAQ 103.02→104.42 +1.4%
マザーズ指数 959.33→910.81 ▲5.1%
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
振り返れば日本株はアベノミクスを背景にしたデフレ経済脱却への期待から基調としては変わりない相場展開が見られましたが、昨年の今頃あった2014年への期待はいきなり裏切られ、年前半は調整色の強い展開を示しました。
期待の創薬ベンチャーが理研のSTAP細胞に絡むドタバタ劇でネガティブな印象がもたれ物色対象から外れ、トーンダウン。代わりに浮上した介護ロボット 関連銘柄やM2M関連は仕手株同様に好需給を狙った買いで一部を除くと単発に終わった感があります。年前半は調整局面を続けていた大成建、大林組などのゼ ネコン株も後半には上昇傾向を辿り、今年を象徴するセクターの一角として存在感を示しました。
全体相場が昨年末に16291円で終えて、期待感のある中で指数は調整し、4月には13885円、10月には14529円が安値の記録として残っています。
もちろん日経平均の高値は今月の18030円。残された2日間で1万8000円を突破して終える可能性もあり、まさに掉尾の一振となっても不思議ではない状況が見られます。
残り2日間の相場で、今年も新春相場への期待を胸に強気の展開で終えるのかも知れませんが、今年がそうであったように来年がまた明るい展開を示すものと期待されます。実際にはその時々で様々な不安要素が巻き起こると考えられます。
調整はよくおきる株式市場にはむしろ不可欠な現象です。調整場面での対応が後の成果を決めます。活況な上昇局面でも調整局面でもいかなる状況下でも冷静に対応する投資家となって頂きたいと思います。
上がった株は下がり、下がれば上がる。こうした株式相場の変動を冷静に眺めながらどのような局面でも基本的な運用スタンスを維持し、冷静に対応していく姿勢が重要です。
今年もミドリムシのユーグレナ、ロボットスーツのサイバーダインなどIPO銘柄が活躍を見せました。大物として登場したのがリクルート。これまた着実な存在感を示しました。
上場企業3600社の多くが右肩上がりの活躍を見せましたが、残念ながら10%程度の銘柄は昨年末の高値水準を抜けないまま推移するなど二極化が鮮明と なりました。長期に持つ銘柄ではなく短期売買でその都度活躍を見せる銘柄群は創薬ベンチャーとともに年末相場では換金売りに押される展開となりました。
全体相場は先物運用の指標でもあり、今年は前半の調整局面や年後半での調整場面での投資チャンスがあったと思われます。個別株も利益成長株をコアに大き な成果を収めた銘柄が多数登場したと思いますが、今年の相場に乗れた人も乗れなかった人も来年の相場ではまた大きな成果を得て頂きたいと思います。
指数の動向を吟味してみると昨年末に比べ、日経平均やTOPIXが9.4%、9.6%の上昇を26日現在では達成していますが、JASDAQ指数はわず か1.4%の上昇に留まっており、大型株優位の相場展開だったことがわかります。マザーズ指数に至っては昨年末の終値よりも下の水準に留まっていますの で、全体相場の好調とは裏腹の成果でお悩みになっておられる方もいるのではないかと思われます。
日経平均は指数に影響しやすいファーストリテイリングやソニー、ソフトバンク、ファナックといった値嵩株の変動に左右されて形成されがちですので、先物 取引をなさる個人投資家以外は実体としては小型株が後半調整を見せた結果として個別銘柄ではそれほど儲かっていない可能性があります。つまり素直にトヨタ など日本を代表する銘柄に投資した方や業績の伸びが顕著な個別銘柄や流動性重視の銘柄を中核にされている投資家の成果が高まった1年となったものと推察さ れます。
2015年の株式相場は外国人主導ながら、まだまだ強い。日経平均は当然のごとく2万円台に乗せていく。といった強気の声も出ていますが、為替にほぼ連 動している日経平均を論じるのは為替を論じるのと同じ。東証1部市場の平均PER17.2倍をどう見れば良いのか、どのあたりでピークを打つのか、マクロ 経済の伸びが続く中で企業業績はどうなっていくのか、強気、弱気の意見を集約しながら市場の相場形成がなされていきます。
強気の意見に耳を傾けるもよし、弱気派につくのも良し。そこは臨機応変。独自の相場感を持ちながら市場の動向を冷静に眺めて自己資金の運用に努めて頂き成果を上げて頂きたいと思います。
現実の業績をベースに投資するもよし、夢や成長に賭けて投資するもよし。自由な発想でリスクマネーを投入し、資産形成に努めていかれる皆様が向き合う株式市場は来年もまた活況を呈するに違いありません。
消費税増税が延期された今、限られた期間で再び予定されている消費税増税に向け、景気を浮揚させ、デフレ経済からの脱却を図る安倍政権の次の一手とともに資産形成に邁進されますことを祈願して止みません。
【12月26日現在の指数】
2013.12末→2014.12.26
日経平均 16291円→17818円 +9.4%
TOPIX 1302.29→1427.5 +9.6%
JASDAQ 103.02→104.42 +1.4%
マザーズ指数 959.33→910.81 ▲5.1%
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)