先週の日経平均は波乱の動きでした。NYに連動した値動きとも見えますが、木曜日はオプションに絡む攻防戦的な買戻しにより指数採用値嵩株が一斉に上げました。

 クジラ買いにも見られますが、あのような成層圏の戦いに巻き込まれないよう指数銘柄の派手な値動きは気にしないようにしていますが、TDKだけは年初か らタイミングを待っているうちに上げてしまった銘柄で少々残念な気分です。まさに「押し目待ちに押し目無し」だったようです(汗)

 とは言え、慌てずに「下げたら買おう」とみている銘柄にも地味に買いが入っているようですから、徐々に参加者の厚みも出てきているのでしょうか。


 海外が下げようが円高になろうが、主だった指数採用銘柄が下げればすかさず買いが入る相場が続くことで、調整らしい調整が無いために投資家心理にも妙な安心感が広がっていることが気がかりです。


 少し長い目で気になることと言えば、日銀やGPIFなどのクジラがいつの日か日本株で腹一杯になるときが来るのでしょうが、その時に日銀の国債買付けな どにも限界が来るなどで幾つかの大きな不安要因が重なった場合には、世界の投機資金がこの時とばかりに日本売りに殺到するのではないかと言う懸念です。


 日本と言う超巨大なクジラを仕留めることが出来れば、彼らは莫大な利益を手に出来るはずです。日本国民が貯め込んだ巨額な国富が失われる見返りとして。

 行き場を失った世界の投資資金は虎視眈々と、そして何年掛ろうが確実にその時が来るのを待っています。もしそのような事態になれば(国富が散逸する事 態)日本企業の技術も全て買われてしまい国防力も劇的に低下し、尖閣諸島云々などと言っている場合ではなく、日本国中の海で中国漁船が我が物顔で魚を取 り、自然を破壊し尽くすような光景を見ることになるのかもしれません。


 黒田日銀総裁がこのタイミングで円安に言及すると言うのも、次の緩和策で想定外の円安に振れないように、つまり今後のオペレーションの邪魔をされないた め、円安誘導と非難されないようにするためのアドバルーンではないのか?転ばぬ先の杖としての発言であることを願っています。とは言っても無理はして欲し くありませんが。


 幾ら横並びが好きな日本人とは言え、国民の財産を預かる日銀や全てのクジラ資金までゲップが出るほど株式を買い進まず、出来れば万が一に備えて、腹7分目くらいにしておいて欲しいと考えるのは私だけでしょうか?
 地方政治(ゴキブリのエサ)のために最後の砦である国民の預貯金まで政治利用されては堪りません。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)