不特定多数の投資家のリスクマネーが株式市場に投じられ、その結果、日夜そこに上場する企業の評価が繰り返されています。
株価が上がると評価が高まったと言えますが、同時に発行済み株式が変わらないか増加すれば時価総額が拡大します。
投資家の皆さんは、株式の売買を自由な視点で行っておられるかと思いますが、本質的な評価は未来に向けた趨勢的な利益成長にあると言えます。ですから株式投資で成果を上げるためには投資対象の企業の未来の利益成長を予測することに尽きます。
30兆円となったアマゾンの時価総額が話題となっています。
創業時は先行投資で大赤字。つぶれかけのような財務内容だったアマゾンは今やネット社会のインフラ企業とでも言える存在となり、ウォルマートを抜いて時価総額としては世界最大の小売企業となったとされ、成長期待がますます高まっています。
人と同じようにどのような企業も過去、現在、未来があります。
創業時に赤字でも未来に対する期待があれば評価は高まります。将来の高いリターンを求める株式投資というのは企業の未来への成長への期待と評価がベースです。ですからあまり目先のことだけで評価する訳にはいきません。
投資家の満足、幸福は投資した企業がうまく成長できるビジネスモデルを構築して継続的な成長を遂げてくれることです。
バリュー価値に基づく評価を重視するよりは成長性への評価が投資の原点とすべきだというのは理にかなっています。ただ、成長性への評価ほど難しいものは ありません。成長性が一番よくわかっているのは経営者自身のはずなのでそうした経営者と常に接点をもって話を聞いたりして、投資家自身でもしっかり未来の 姿を読み取る必要があります。
成長のベクトルをどこに置くかでも企業の評価は異なってきますが、バリュー価値の高い企業にも利益成長が現実に起きることもあります。
成長への躍動はいつ起きるかわかりません。
絶えず企業を見つめながら、できるだけ成長の芽を見出すようにしたいものです。
(炎)
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