昨年末にかけて見られた株の売りは節税対策を目当てにした損金処理。
 投資家は利益と損を確定させようと株価水準など無視して値下がり銘柄をこぞって売るという行動をとりました。

 そうした現象は年が始まった今はないと思われますが、反転するきっかけがつかめないまま低迷している銘柄が数多くあります。


 なぜこの時期にそこまで株を売りたたくのか不可解なまま、1月も既に半ばまでやってきました。投資家が株を売りたたくのはその企業の業績が悪化している、ないしは悪化しそうだとの見通しがある、個人投資家では信用の投げなどに起因していると見られます。

 企業は今3月期の第3四半期決算の発表を2月上旬に控えていますが、進捗率が悪いと通期決算の下方修正につながります。よもやの下方修正などで売られるケースも出てくるでしょうが、反対に上方修正される場合もあります。

 換金売りに値を消してきた個別銘柄が一斉に株高に向かうことになる淡い期待を持つのは筆者だけではないと思います。

 既に全体相場の動向とは異なる個別銘柄の値動きが様々に見られますが、行き場のないお金がうごめいている証拠でもあり、それが様々な売りたたきにあった銘柄に回帰する可能性も否定できません。


 先週は2015年のIPO銘柄の中で長期株価低迷中だったALBERT(3906)、Gunosy(6047)やミズホメディー(4595)などの反転上昇が見られました。

 株価が下落トレンドを描く企業、つまり株価が売りたたかれてきた企業を実際に訪問調査すると企業内容が良好で魅力的な企業もあります。そうした企業とのご縁をもつことが、私の今年の目標です。

 不可解に売りたたかれてきた銘柄こそが大きなリターンを生むとの信念を貫きたいと思います。


(炎)


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