体臭に関するご質問をいただきました。   私は体臭がすごいする方でこれからの季節だんだんと暖かくなるにつれて匂いもすごくなるのでな毎年悩んでいます。科学的に正しい体臭予防などありましたらお願いします。   とのことで、今回は「 科学的に正しく体臭について考えてみよう！ 」をテーマにお送りします。     で、体臭の問題ですが、これについては知見がたまってまして（たとえば2015年のレビュー論文( R )を参照）、わりと精度が高いことが言えるかなーと思います。まずは、「なぜ体臭が起きるか？」をざっくり見ていきましょう。   肌に住み着いてるバクテリアの問題 ：肌の表面にいるバクテリアが汗を分解して、硫黄系のガス(VSCs)を生み出すパターン。汗そのものには臭いがないのにバクテリアが悪さをするわけで、口臭がヒドいときもここらへんが影響してる可能性が大。   脂肪酸の酸化 ：肌から分泌される多価不飽和脂肪酸が酸化して、ノネナールを増やす。これはいわゆる「加齢臭」のもとになる成分で、歳を取るほど酸化物質の生産量が減ることが原因しております。   病気とかクスリとか ：糖尿、甲状腺の異常、肝臓病、腎臓病、統合失調といった症状は、いずれも体臭に影響をあたえます。さらに、ブプロピオンやリュープロレリンといった薬剤により悪臭が発生するケースも。   そんなわけで、体臭の問題はだいたいここらが影響してるケースが多めです。つまり、体臭をふせぐには健康的なライフスタイルが必須なわけで、パレオダイエットや地中海式のような食事をしてれば、ある程度は軽減されるかと思います。     が、体臭にお悩みの方には、さらに注意すべきポイントがいくつかありますんで、そこらへんを以下にまとめてみましょう。