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【第36回】Pの中の人おすすめの何か(まじょっこもすきです)【K】
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【第36回】Pの中の人おすすめの何か(まじょっこもすきです)【K】

2015-01-28 12:00

    こんにちは、メルマガの中の人・Kです。
    _人人 人人人人 人人人人 人 人人_
    > 毎週金曜更新!3回目の遅刻! <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

    もしかしてだけど……金曜更新なのがイケナイんじゃない?
    ……あると思います!

    というわけで中の人・Kの連載時のみ

    毎週●曜日更新
    「Pの中の人おすすめの何か」コーナー!


    でお願いしますすみません……_(:3 」∠)_

    さて、今回は2014年11月末に発刊しましたボカロ小説『魔女』を担当しているときに
    昔読んだことをふと思い出して読み返した同名の名作漫画『魔女』を紹介したいと思います!

    ▼『海獣の子供』など数々の名作漫画を生み出している
     五十嵐先生による連作「魔女奇譚」

    『魔女』
    五十嵐大介(小学館) 全2巻

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    【第一集収録作品『SPINDLE』あらすじ】

    30年前・アジア西端の小国。
    その首都に滞在する英国人の少女ニコラは、
    バザールで働く青年ミマールに恋をするが
    最後まで彼に振り向かれることなく帰国した。

    やがて魔女となり、富と名声、そして“世界の秘密”を手に入れた後、
    バザールに舞い戻って来たニコラは
    “力”を使いバザールの相談役たちを怪死させる事件を引き起こす。

    時を同じくして、糸をつむぐことが大好きな
    遊牧民の少女・シラルは、布を織っていると、
    無意識のうちに大いなる存在からの「伝言」を織りあげていた。

    伝言に従い、ニコラが事件を起こし混乱の渦中にあった
    バザールへと向かうが――。


    シラルとニコラの不可思議な物語「SPINDLE」ほかを収録した第1集。

    宇宙からもたらされた不思議な“石”による“世界の滅び”を止めた魔女と、
    その見習いの少女の物語「PETRA GENITALIX」ほかを収録した第2集。

    魔女――つまり、全編通して主人公は『女性』なんですが、
    タイプはいろいろです。

    無垢な女性。空っぽな女性。
    弱い女性。強い女性。
    幸福を奪う女性。愛に狂った女性。

    そのどれもが「女性の一面」であり、ひとつも当てはまらないわ!という
    女性読者はいないのではないでしょうか。
    逆に、全部当てはまるわ!っていう人はいるかも。

    相反する要素を、全部ひっくるめて内に抱え込み、
    相手にあわせて自由に表面に出すことができるのが
    「女性の武器」なんだよなーと、読み返して改めて思いましたが、
    初めて読んだときは「魔女かっけー!!」という素直な(?)な感想でした。
    読むときの年齢、環境、時代で感想が変わるのは、どの本も同じですが
    この漫画は、特にその色が濃いかな!と。

    お気に入りの主人公は、今も昔も変わらず
    第二集収録「PETRA GENITALIX」に
    登場する魔女“アリシア”。

    宇宙からもたらされた不思議な“石”の力で
    世界中の無機物が「生物」に変わり、混沌と化していく中、
    狼狽えるだけで何もできない教会の上層部。
    その上層部の人たちに放ったアリシアのセリフが、しびれます。

    「自分の身を危険に晒さない者は口を慎みなさい。――はずかしいわよ」

    「あなた方の立場から見れば、わたしは2つの世界をつなぐ者。
     言葉のある世界とない世界の。」

    「あなた達の世界は“有限”。
           わたし達の世界は“無限”。」

    「あなた達の言葉は、ありとあらゆる可能性を
     特定の性質に切り分けるナイフ。
     自分たちの都合のいいように世界を刻む道具。」

    「わたし達は世界をあるがままに見る。
     わたし達は言葉を知りながら、それを棄てることができる者。」

    「魔女は常に無限と繋がっていて、有限のあなた達に捉えることはできない。
     かつては全ての存在が無限であったのにね。」

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    魔女の定義を述べるセリフですが、これを読むと
    「ああ、だから私達(有限の者)は、魔女(無限の者)に会えないのか」と
    しみじみ納得してしまうんですよね。

    人気コミック『蟲師』を読んだときも似た感想を抱いたのですが、
    見えないものを「ないもの」とするのは、いつの間にか
    「自分の視野の外側を受け入れることができなくなってしまった」からだろうなーと。

    そして、極め付けはこのセリフ。

    “言葉を知りながら、それを棄てることができる――”

    言葉に触れる仕事に就いた今だからか、読み返したとき
    余計にこのセリフが印象的でした。
    便利なものを知っていて、それをあえて棄てることができる。
    普通の人であれば、その覚悟は並大抵のものではありませんが
    “無限”を生きる魔女たちは、もっと違う視野で世界をとらえているからこそ
    言えるセリフなんでしょうね。
    そのセリフを言わせた五十嵐先生が凄すぎます…。

    アリシアはその後、“石”の回収に向かい、


    「“魔女”は考えないの。魔女は、ただ知っているのよ。

     自分自身のするべきことをね。」




    と、見習いの少女に告げます。このときアリシアはすでに――。

    続きが気になる……!という人はぜひ、その目でご確認くださいね



    以上、中の人・Kが格好良すぎる『魔女』作品を紹介しました♪
    『魔女』好きならゲーム「ベヨネッタ」も鉄板ですよね。
    中の人・Kも1作目は指千切れるんじゃないかと思うくらいプレイしたおしました。
    2は……なんで別のハードで出てしまったんでしょうかね……(´・ω・`、)

    次回は、
    「編集長は片付けないの。編集長は、どこに何があるのか知っているのよ。
     自分自身が置いたものをね」
    というような主旨の発言を繰り返しながら、
    しょっちゅう書類の山をガサゴソ漁って探し物をしている
    魔女っ子★ならぬ、ドジッ子★へんしゅうちょです!


    【K】

     PHP-COMIXの編集およびメルマガ「PHP-COMIX通信」の記事制作担当。
    超大好きなアニメの二期の放送が開始されて毎日元気★┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐
    かわいい女の子がいっぱいキャッキャウフf……ピギャアアアアアアアという
    何かと3話が話題になった某「艦●これくしょん」ももちろんチェック中です。
    リアルタイムでピギャアアしました。とらうまです。

     


    ◎バックナンバー

    【第0回】 ごあいさつ
    【第1回】『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』
    【第2回】 九井諒子さんの作品集×3作品
    【第3回】『ヨルムンガンド』『乙嫁語り』『小南正太郎、家から出るをはじめました。』
    【第4回】 へんしゅうちょの机
    【第5回】『風の谷のナウシカ』
    【第6回】『ここはグリーン・ウッド』
    【第7回】『ワカコ酒』
    【第8回】『ピンポン』
    【第9回】『銭ゲバ』
    【第10回】『ペルソナ3・4』
    【第11回】『11人いる!』
    【第12回】『All You Need Is Kill』
    【第13回】『虹の娘』
    【第14回】『ペルソナ3・4 その2』
    【第15回】『夏と花火と私の死体』
    【第16回】『3D彼女‐リアルガール‐』『ノーゲーム・ノーライフ』『君と僕。』
    【第17回】『Play Dead』『CARGO』
    【第18回】『スペース☆ダンディ』
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    【第21回】『思い出のマーニー』
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    【第24回】『人類は衰退しました』
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    【第35回】『そこに日本人がいた!』


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