自分に収集癖のようなものはないと思っていましたが、アルコールストーブだけは少しずつ増えてます。

多様なタイプがあって面白いアイテムですね。

FREELIGHTのフレボRストーブ

FREELIGHT FREVO R (フレボ R)ストーブ 5,940円(税込)

アルコールストーブ好きには有名なひとつですね。

生産量も少ないため、売り切れで買えない期間もあります。

燃焼しているところを見てみると8本の炎が渦巻き状に立ち上がります。

燃焼試験により、トルネードを確認&調整してから出荷しています。

そうです炎がとても美しいのです。

オープンジェット型と呼ばれる方式です。

側壁が僅かな間隔で2重になっていて、この隙間を毛細管現象で運ばれるアルコール燃料が、本体の熱によりガス化して強い炎となって8箇所の穴から噴き出します。

この吹き出す穴の大きさと角度を調整して、美しいトルネードを作り出しています。

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使い心地も良いんだよね

400ml(15度)の水が沸騰するまで6~8分程度です。(風の状況にもよりますが…)

解説によると噴射口付近の形状で、噴射圧をコントロールしており、余ったガスを中央の燃料たまりに戻して再液化するようにして、炎の安定化と燃費を向上しているようです。

おそらくこんな感じかと思います。工夫されている上の縁部分は丁寧に扱いたいですね。

重量は8g。スプレー缶の下部4cmを切り取ったような感じの薄いアルミ製

自作できるところもアルコールストーブの魅力ですが、私にはここまでの完成度は無理だと思いました。

炎の美しさをデザインできるというのは、いろいろな可能性が広がります。

実用にはあまり関係ないけどね。

脱化石燃料に向けて

10Lで3,980円。割安ですが、最少単位が10Lとは…… きっと暖房用なんですね。

アルコールストーブのもうひとつの可能性は燃料です。

化石燃料を使わないようにしたいと思ってはいましたが、バイオマス燃料は売っていなから仕方がない…… と諦めていました。

これでは、グレタ・トゥーンベリさんの言うところの、何もしない大人ですね。

アウトドアで使う燃料は微々たる量ですが、温暖化を食い止めるために少しでも変えて行かないと、個人的に次の世代に申し訳ないなという気持ちがあるので……。

最近、エタノールを利用した暖炉風のオシャレな暖房器具が輸入され始めて、バイオマスエタノールが買えるようになってきたので何種類か試してみました。

炎が赤くなりますが、問題なく使えます。

暖炉用として炎を楽しめるように水を10%程度混ぜて、炎の色を赤くしているようです。

サトウキビから作られたバイオマスアルコールが85%程度になっています。

残り数%は消毒用のアルコール類を混ぜてあります。(飲めないようにするためですかね。)

もっと純度が高くて気の効いたモノも見つけました。

ウォッカを片手に考える

ポーランドのウォッカSPIRYTYS(スピリタス)、ライ麦由来のアルコール度数はなんと96%!

燃料として持参して、余ったら飲めます。(もちろんかなり強いお酒なので割って飲まないとダメですよ。)

バイオマスエタノールは、燃焼により放出される炭素が、もともと植物が集めたものが循環しているのみであり、新たな炭素を増やさないということで、カーボンフラットなエネルギーとされています。

しかし、良いことばかりではないようです。

製造や流通や価格の問題は、燃料として一定の割合が使われるようになれば解決するでしょう。

社会として考えなければならないのは、食料や飼料との競合の問題。(本来は食料や飼料となるべきだった材料を燃料にすることや、食料を作るはずだった農地を燃料用にすることなどです。)

それでも、すでにバイオマス燃料(ウォッカもね)があるのだから、私は使って行こうと思ってます。(微々たる量なんですけどね。)

オール電化マンションに暮らす私にできる脱化石燃料は、こんなことから始めるしかないですからね。

植物由来のキャンプサイトへ

松ぼっくりや小枝を拾ってコーヒーブレイク。 山へ柴刈に……の世界感。

エコ観点で考えると、現地の枯れ枝を燃料にするのが1番ですね。

焚き火や、soloのようなネイチャーストーブがいいですね。

枯れ枝を拾うこともダメな場所や、天候や時間の制限があるとき用に、アルコールストーブとバイオマス燃料を持参すのが現状のベストな方法だろうと思います。

風防兼ストーブ、延焼防止のカーボンシート、燃料3回分(ウォッカ90ml)、フレボR、植物由来の焚付けマッチ 合計で167g。

着火用の100円ライターも見直さないとなりませんね。

正月休みは近くの低山でウォッカを燃やしたり飲んだりして、持続可能なアウトドア遊びに思いを馳せつつ……。

良いお年を。

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