この記事ではROOMIE編集部が野菜宅配の13サービスを価格や品揃え、使い勝手の良さなどの観点で比較し、
を作成。各サービスの特徴はもちろん、選び方や基礎知識、有機野菜や特別栽培など野菜の栽培方法についてもお答えします。また、通常価格の75%オフなどお得な価格で購入できる、
も合わせてチェックしてみてください。
■この記事の監修者
中村美穂さん
管理栄養士、フードコーディネーター、プラントベースフードアドバイザー、国際薬膳調理師、ローフードマイスター1級。料理好きから管理栄養士となり、おいしく楽しく体にやさしい料理やお菓子を探求。食材宅配サービスを含む各種の商品開発や監修、保育園栄養士の経験を活かし、料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催するほか、プラントベース・グルテンフリーフードショップaikaを運営。食事講座や栄養相談、書籍・雑誌・企業のレシピ提供も多数担当している。自身も長年食材宅配サービスを利用している。
オフィシャルサイト:syokujikan.com
野菜宅配おすすめランキング13選
∟1位:食べチョク
∟2位:らでぃっしゅぼーや
∟3位:大地を守る会
∟4位:オイシックス
∟5位:ビオ・マルシェ
∟6位:ミレー
∟7位:コープデリ
∟8位:パルシステム
∟9位:生活クラブ
∟10位:坂ノ途中
∟11位:秋川牧園
∟12位:ナチュラル・ハーモニー
∟13位:楽天ファーム
野菜宅配とは?
野菜宅配は、食材宅配サービスのひとつ野菜宅配は、食材宅配サービスのうちのひとつです。
まず一般的に「食材宅配」とは、食材を注文し、家まで届けてもらうサービス全般のことをさします。各社の特徴や違いを理解するために、扱う商品に注目して5タイプに分類したのが上の図です(各カテゴリの詳しい説明はこちらの記事で解説しています)。
対して「野菜宅配」は食材宅配サービスのなかでも、図の②野菜注力型や⑤生産者通販型のように、野菜をメインに扱うサービスのことをさして使われることが多いです。
この記事では、野菜のほかに肉魚や加工食品などさまざまな食材や日用品などを注文できる「①総合宅配型」や、肉・卵に注力しつつ野菜にも力を入れている「④肉・卵注力型」からもおすすめのサービスを紹介します。
野菜宅配のメリット野菜宅配の主なメリットは5つあります。
野菜宅配は新鮮でおいしい野菜を自宅まで届けてもらえます。定期コースは単品よりもお得なことが多く、旬の野菜が豊富。お任せの詰め合わせなので、食べたことがない新しい野菜にも出合えます。
野菜宅配で買える野菜は、基本的に生産者からの産直野菜です。産直野菜は流通スピードが速いためおいしく新鮮で、生産者の顔がわかり安心というメリットがあります(管理栄養士・中村美穂さん)
また、有機栽培などの安全・安心な野菜を買いやすいことも大きなメリット。全てのサービスではありませんが、ミールキットを取り扱うサービスもあります。ミールキットは、メニューに必要な材料を必要な分量だけセットしてくれているので便利。具材が全てカット済みのものもあり、時短になります。
スーパーに行かないので無駄買いが防げることと、ミールキットを活用すれば食材が余らないことから、食品ロスが防げます。うまく利用すれば、節約につなげることも可能です。
ネットスーパーとの違い野菜宅配と似たようなサービスに、ネットスーパーがあります。何が違うのでしょう?
ネットスーパーは、イオンや西友、イトーヨーカドーなど基本的に実店舗のスーパーがあり、そこで売られている商品が配達されます。ネットスーパーにはお任せの定期コースがないことや、ミールキットのラインナップが野菜宅配のほうが豊富なことも大きな違いです。
野菜宅配おすすめランキング13選
人気の野菜宅配サービスの中から、野菜の品揃えが豊富で使い勝手のいい野菜宅配サービスをROOMIE編集部がランキング化。評価のポイントは以下の6つです。
①野菜の品揃え
②有機栽培の野菜の取り扱い
③野菜の定期コースの有無
④自社配達の有無
⑤安さ
⑥使い勝手(支払い方法、配送エリアなど)
野菜宅配サービスの監修も多数経験がある中村先生による、サービスの特徴や活用ポイントの解説も必見です。
・ランキング一覧
1位:食べチョク
2位:らでぃっしゅぼーや
3位:大地を守る会
4位:オイシックス
5位:ビオ・マルシェ
6位:ミレー
7位:コープデリ
8位:パルシステム
9位:生活クラブ
10位:坂ノ途中
11位:秋川牧園
12位:ナチュラル・ハーモニー
13位:楽天ファーム
「選び方」を先に知りたい方は下記をチェックしてみてください。
●選び方:人気サービスはどれ?違いはどこに出る?
●選び方:チェックすべき項目は?
生産者から食材を直接購入できる、産直通販サービス。生産者数は7200軒以上、商品は4.4万点と、ランキング内で群を抜く品揃えが特徴です。産直なので食品の鮮度が高いことも魅力。
野菜は有機栽培、品種、産地など好みに合わせて選べます。食べチョクが厳選した生産者による定期便「おまかせ野菜セット」はS、M、Lプランがあり、1人暮らしから4人以上の家族まで対応。
価格帯は安め~高級までさまざまですが、いずれもトマト1kg、人参1kgのように基本的にキロ単位の購入になることや、生産者ごとに送料がかかることに注意。少量ずつ色々買いたい人や送料をおさえたい人は、食べチョクの定期便や、生産者の野菜セットがおすすめです。
とにかく品揃えが豊富で、旬の新鮮な野菜がたくさん。週に一度ではなく好きなタイミングで買えるので、気軽にトライしやすいですね。
▼定期便はこちら
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品 配送頻度 好きなタイミングで(毎日可) 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸連携便、メール便、その他生産者が指定する配送方法 会費 なし 送料 生産者により異なる。ヤマト運輸連携便は食べチョク特別送料適用で、関東発・関東着60サイズの場合550円(税別) 2位:らでぃっしゅぼーや 野菜宅配の大定番。迷ったらまずはここ有機野菜や低農薬野菜を多く扱う野菜宅配サービス。定期コースのラインナップや自社配達があること、価格、品揃えなど全てにおいてランキング内で高水準なことから、2位にランクインしました。さまざまな人のニーズに応えられる、野菜宅配の大定番といえるでしょう。
定期コース「めぐる野菜箱」は量や果物のありなしが選べ、選択肢が多いことが特徴。1人暮らしでも無理なく使い切れそうな「SS・少量」は、ランキング上位帯では他に取り扱いがない貴重なサイズ。野菜の定期コースを試してみたい人にもおすすめです。
農薬などの不安が少ない野菜の定期コースを試してみたい人におすすめ。気に入れば日用品なども一緒に買えるので便利です。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品、ミールキット、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 会費 1,000円/年 送料 180円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
3位:大地を守る会 安全性、おいしさ、品揃え重視の人に野菜の生産基準・取り扱い基準の厳しさは業界でもトップクラス。商品の価格は高めですが、「価格よりも、安心安全でおいしいことを重視したい」という層に高い人気を誇ります。大地を守る会を利用しつつ価格を抑えたい人には、定期コースがおすすめ。
野菜、肉魚卵、加工品、日用品と全体的に品揃えが豊富なことも特徴。日用品も無添加などこだわりの品が揃います。
より安全性にこだわった野菜を買いたい人に。無添加などの日用品も買えるので、総合的な暮らしの安心感につながります。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 会費 1000円/年 送料 165円※送料は定期会員が自社配送で5000円購入した場合
4位:オイシックス 野菜の種類が豊富。ミールキットも人気野菜の品揃えはランキング内で食べチョクに続く2位。産地違いや珍しい野菜など、豊富な選択肢から選べます。野菜だけの定期コースはありませんが、「おいしいものセレクトコース」は野菜がメインで、お惣菜が少しプラスされます。
オイシックスの野菜を使用した、おしゃれで美味しいミールキットも人気。肉じゃがなどの定番メニューだけでなく、ケールのサラダやバスク風トマト煮などレストランのようなメニューも。ヴィーガンメニューや子どもむけメニューもあり、手軽に野菜が食べられます。
品揃えが豊富なので、選ぶ楽しさ、知らなかった野菜に出合える喜びがあります。ミールキットの味付けを参考にすれば料理の幅も広がります。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品、ミールキット、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 会費 なし 送料 200円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
5位:ビオ・マルシェ 徹底的に有機JAS認証にこだわりたい人にビオ・マルシェの農産物は有機JAS認証を基本としていて、例外は一部の果物などわずか。ランキング内の他社と比較して、有機野菜の割合が非常に高いのが特徴です。生産基準・取り扱い基準が厳しいといわれる大地を守る会の野菜でも、有機栽培の割合は全体の1/4なので、ビオ・マルシェのこだわりがよくわかります。
ビオ・マルシェは畜産物や加工品も有機JASマークを取得しているものが多いので、徹底的に有機にこだわりたい人におすすめ。定期コースは野菜のみ、野菜と果物、野菜と果物と卵など、ニーズに合わせて選べます。
有機JAS認証の商品を豊富に扱っているので、安心して利用できます。有機JAS認証の畜産品や加工品が豊富な点もいいですね。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 会費 5500円/年 送料 なし 6位:ミレー 千葉県の朝どり野菜を産地直送有機栽培・特別栽培の農産物を取り扱っているミレーは、朝どり野菜をその日のうちに千葉から発送してくれます。野菜の取り扱い点数はランキング内3位。価格は安い方ではありませんが、食の安全や、野菜の新鮮さにこだわりたい人に特におすすめです。
化学物質過敏症の顧客には新聞紙を入れないなど、細やかなサービスも特徴です。
朝どりの新鮮な野菜が届くので、日持ちも〇。様々な種類の野菜を食べる習慣をつけたい人におすすめです。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品 配送頻度 週1回か隔週が基本 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可) 会費 なし 送料 300円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
7位:コープデリ 安さ重視で、食品や日用品をまとめて買いたい人に価格の安さはランキング中トップ。野菜以外の食品、ミールキット、洗剤やトイレットペーパーまで購入でき、スーパーのように使えます。使い勝手の良さから、会員数は520万人とランキングで最多。高い人気を誇ります。
カタログに掲載されている野菜の取り扱い点数はそれほど多くありません。ただし週ごとにカタログが更新され、異なる野菜も掲載されるため、数週間単位で見れば充実しているといえます。有機野菜の取り扱いはそれほど多くないので、栽培方法にはあまりこだわらないという人におすすめ。
なるべく出費を抑えつつ、野菜もそれ以外の食品も日用品も一緒に買いたい人に。冷凍野菜も買えるので便利です。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品、ミールキット、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 長野、埼玉、東京、千葉、群馬、栃木、茨城 配送方法 自社便 会費 なし 送料 198円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
8位:パルシステム 生産者の顔が見える産直野菜を安価で購入できるコープデリ、食べチョクに続いて価格の安さ第3位。取り扱う青果の97%は顔の見える産直産地から届けられる、トレーサービリティに優れた野菜宅配です。
野菜の品揃えは多い方ではありませんが、有機栽培や農薬・肥料を減らした栽培に取り組み、食の安全性に気を配っています。加えて離乳食や幼児食が豊富なことから、子育て世代に特に人気があります。
安全性に気を配った野菜は子育て家庭に特におすすめ。国産のカット冷凍野菜やうらごしシリーズも、心強い味方になります。
取り扱い商品 生鮮食品、ミールキット、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、長野、静岡、新潟 配送方法 自社便 会費 なし 送料 198円※送料は東京在住の人が専用アプリ「タベソダ」で5000円購入した場合
9位:生活クラブ 食の安全性とコスパのバランスが良い比較的価格が安めの野菜宅配サービス。
同じ生協系のコープデリやパルシステムと比較すると、さらに食の安全性に気を配った商品を多く取り扱っています。有機JAS認証の有機野菜はカタログに掲載されていませんでしたが、栽培中に化学合成農薬を使わないなど、独自の基準で野菜作りに取り組んでいます。
定期サービス「よやくらぶ」では野菜のおまかせ4点セットを購入可能。1人暮らしでも食べきれる量で、更に配達サイクルを隔週に設定することもできます。
産地と消費者のつながりが深いサービス。有機JAS認証ではなくても、生産者の顔が見え栽培方法もわかるため安心して購入できます。
取り扱い商品 生鮮食品、ミールキット、日用品 配送頻度 週1回が基本 配送エリア 北海道青森県、岩手県、山形県、福島県
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県
愛知県、山梨県、長野県、静岡県
大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県 配送方法 自社便 会費 情報誌購読料100円/月、共済掛け金100円/月、まち活動費年2回請求 送料 なし 10位:坂ノ途中 サステナブルな農業を支援したい人に
化学合成農薬や化学肥料不使用、あるいは特別栽培相当の農産物をメインで扱っている坂ノ途中。有機JAS認証は受けていませんが、これは坂ノ途中の生産パートナーである小規模農家にとって、認証取得の手間や費用負担が大きいためです。
環境負荷低減や、新規就農者のパートナーになって農業の担い手を減らさないなどの活動にも取り組んでいます。野菜の取り扱い点数はランキング内で最も低い水準ですが、安全・安心でサステナブルな農業を支援したいという人におすすめ。
安全な野菜作りを頑張っている日本の農家さんを応援したい人に。他の買い物方法と併用しながら始めてみるのもおすすめです。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品 配送頻度 週1回か隔週が基本 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 会費 なし 送料 500円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
11位:秋川牧園 安全安心な野菜+おいしい卵、肉、乳製品が買える秋川牧園は卵、肉、乳製品が人気の野菜宅配サービスですが、野菜にもこだわりあり。山口県にある自社農場で栽培した苗を用いて、栽培時化学農薬・化学肥料不使用で生産しています。
野菜の定期コースはありませんが、おいしい卵、肉、乳製品と一緒に安全安心な野菜を買いたい人におすすめ。オリジナルのチキンナゲットやヨーグルトなど、冷蔵庫にあると嬉しい加工食品も取り扱っています。
野菜に加えて、卵、肉、乳製品などの安全安心も気になる人に。好きなタイミングで買え、宅急便で届くので気軽に始められます。
取り扱い商品 生鮮食品、日用品 配送頻度 好きなタイミングで(毎日可) 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 会費 500円/年 送料 195円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
12位:ナチュラル・ハーモニー 肥料・農薬を一切使わない自然農法が特徴 Screenshot: ナチュラル・ハーモニー一切の肥料・農薬を使用しない自然栽培の野菜やお米を扱っているナチュラル・ハーモニー。品揃えや価格の評価結果から、ランキングでは12位となりました。
一部の肥料・農薬の使用が許可されている有機栽培と異なり、自然栽培は一切の肥料や農薬を使用しません。そのため、有機栽培よりさらに厳しい基準の農法といえます。
ただしナチュラル・ハーモニーでは栽培前にその畑で使用していた農薬・肥料・除草剤等についてどのように扱うかは、商品基準に明記されていません。対して有機栽培では「は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない」と定められています。どちらの方がより安全かは、判断が分かれるところでしょう。
最終的に何を選ぶかは、自然栽培を理解してからでも遅くありません。実際に食べてみて鮮度やおいしさで選ぶのもよいでしょう。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品、日用品 配送頻度 週1回or好きなタイミングで(毎日可) 配送エリア 全国 配送方法 ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、ネコポス 会費 なし 送料 1030円※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
13位:楽天ファーム 野菜セットやカット済みのサラダが人気 Screenshot: 楽天ファーム自社農場で生産する有機JAS認証の国産オーガニック野菜を取り扱う楽天ファーム。ビオ・マルシェと同様、非常に高い有機野菜率を誇ります。また、有機野菜のみで構成される定期セットが買えるのは、今回紹介した13サービスのうちビオ・マルシェと楽天ファームのみです。そのうち1人暮らしにも向くSサイズは楽天ファームにしかないので、少量の有機野菜セットを買いたい人には楽天ファームがおすすめ。
品揃えが少なく、単品ではわずかな野菜しかで購入できないことからランキングは13位に。野菜を単品で買いたい人よりも、セットの有機野菜やカット済みの有機野菜サラダ、冷凍の有機野菜や果物を買いたい人に向いています。
有機野菜にこだわりたい人にとって、有機野菜だけの定期コースはとても便利。会費・送料なしで買えるのはお得です。
取り扱い商品 定期コース、生鮮食品 配送頻度 週1回or好きなタイミングで(毎日可) 配送エリア ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、チルドゆうパック 配送方法 自社便 会費 なし 送料 なし※送料は東京在住の人が5000円購入した場合
お試しセットの価格ランキング8選
お試しセットの価格ランキングは以下の通り。
価格が一番安かったのはパルシステムでした。ただし、オフ率を見てみるとオイシックスの72%オフなど、パルシステムよりお得なものもあります。
お試しセットの価格ランキング
順位 サービス名 価格 オフ率 お試しセットの内容 1位 パルシステム 680円 66%オフ 定番満足おためしセット 2位 ビオ・マルシェ 1500円 50%オフ 有機JAS認定 旬の有機野菜8~9品目 3位 大地を守る会 1880円 75%オフ おすすめ食材おためしセット 4位 オイシックス 1980円 71%オフ おためしセット 4位 らでぃっしゅぼーや 1980円 57%オフ ふぞろい食材おためしセット 4位 コープデリ 1980円 56%オフ 人気バラエティセット 7位 秋川牧園 2500円 29%オフ はじめての農園セット 7位 ミレー 2500円 29%オフ はじめまして!ミレーお試しセット※お試しセットの価格は2023年7月時のもの。価格やオフ率は変動する可能性があります。
※本記事で紹介した野菜宅配サービスのうち、生活クラブ、坂ノ途中、食べチョク、楽天ファーム、ナチュラル・ハーモニーはお試しセットがなかったためランキング外としました。
選び方:人気サービスはどれ?違いはどこに出る?
ランキングに掲載したサービスの特徴・違いを一覧表にまとめました。
人気をはかる利用者の規模を見るとコープデリが520万人と圧倒的ですが、野菜の品揃えや安さ、定期コースのラインナップなど、各サービスで特徴は異なります。
自分が野菜宅配で重視するものによって、サービスを選びましょう。
順位 サービス名 特徴 利用者 野菜の品揃え 有機
・
安全
安心 安さ 家族向け
定期コース 1人暮らし
向け
定期コース 自社配送 1位 食べチョク 日本最大規
模の産直通
販サイト。
珍しい野菜
も買える 80万人 ★★★ 〇 ★★★ 〇 〇 2位 らでぃっしゅ
ぼーや 有機野菜が
おいしい。
日用品も豊
富 6万人 ★★ 〇 ★★ 〇 〇 〇 3位 大地を守る会 取り扱い基
準の厳しさ
はトップク
ラス。食の
安全性と品
揃えで選ぶ
ならここ 4万人 ★★★ 〇 ★ 〇 〇 4位 オイシックス おしゃれで
おいしいミ
ールキット
が大人気 36万人 ★★★ 〇 ★★ 〇 5位 ビオ・
マルシェ 有機野菜の
取扱い割合
No.1。有機
JAS認証を
取得 8千人 ★★ 〇 ★ 〇 〇 6位 ミレー 旬の野菜を
朝どりして
、千葉県か
ら当日出荷 非公開 ★★★ 〇 ★★ 〇 7位 コープデリ 品揃え豊富
で最安。ス
ーパー代わ
りに使える 520万人 ★★ 〇 ★★★ 〇 8位 パルシステム 安全性に気
を配りつつ
、手頃な価
格が魅力 168万人 ★ 〇 ★★★ 〇 〇 9位 生活クラブ 生協のなか
でも特に安
全性を求め
る子育て世
代が多い 42
万人 ★★ 〇 ★★★ 〇 〇 〇 10位 坂ノ途中 持続可能な
農業に真摯
に取り組む 7千人 ★ 〇 ★ 〇 〇 〇 11位 秋川牧園 卵・肉・乳
製品が人
気。食の安
全性にも配
慮 非公開 ★ 〇 ★★ 〇 12位 ナチュラル・
ハーモニー 肥料や農薬
を一切使わ
ない自然農
法が特徴 非公開 ★ 〇 ★ 〇 〇 13位 楽天ファーム 有機野菜の
取り扱い割
合が非常に
高いが、単
品販売は少
なめ 非公開 ★ 〇 -※ 〇 〇
※単品の野菜販売が少なく、価格の評価が不可能だったため
各社で違いが出る5項目①野菜の品揃え
Image: GettyImages
野菜の種類だけでなく、数量違いや品種違い、産地(農家)違いを数多く揃えているサービスも。他にもジュース用に、不揃いなにんじんだけを集めて安く販売するといった工夫をしているサービスもあります。
②有機・安全安心
Image: GettyImages
有機野菜を取り扱っていたり、加工品に食品添加物を極力使用しないなど、食の安全に配慮した野菜宅配が多数派です。公式ウェブサイトなどで、取り扱いの基準を確認できます。
有機野菜についての詳しい解説はこちら↓。
③安さ
Image: GettyImages
安さは商品の価格だけでなく、手数料、配送料などのトータルで検討することが大事。日常的によく購入する野菜が安いと、安くなりやすいといえます。
④定期コース(セット)
毎週定期的に、お任せで野菜を中心とした食材を詰め合わせたセットが送られてくるサービス。旬の野菜が食べられる嬉しさや、何が届くかわからない楽しさがあります。
定期コースがある野菜宅配サービスでは、定期コースに入ることがマストの条件になっている場合が大半です。ただしいらない週は簡単にキャンセルでき、隔週や月1回にすることも可能な場合が多いので、気軽に加入できます。
⑤自社配送
配送は大きく分けて自社便と宅配便の2種類がありますが、可能な限り自社便での配送を選択するのがおすすめ。自社便の方が野菜を新鮮な状態で受け取れることが多いからです。
自社便は発送から配達に至るまでの温度管理が徹底されていることが多く、不在時の留め置き(置き配)も可能。留め置きの際は専用の保冷箱、保冷剤、ドライアイスなどを駆使して、帰宅が夜になっても食品が傷まないよう対策をしてくれます。ただし、時間指定は難しいことと、配送エリアが限定されていることに注意が必要です。
決して「宅配便で配送される野菜は全て鮮度が低い」というわけではありませんが、宅配便の荷物の温度管理は各社の規定によって異なります。また、宅配便の場合不在時の留め置きはできず、再配達を依頼する必要あり。ただし、全国配送や日時指定可能などのメリットもあります。
選び方:チェックすべき項目は?
野菜宅配を選ぶ際に気をつけたいことを、以下の3つに分けて解説します。
野菜についてチェックしたい3項目 野菜宅配サービスを選ぶ際のキホン4項目 必要に応じてチェックしたほうがいい項目 野菜についてチェックしたい3項目
①取り扱い商品と品揃え
品揃えが豊富なほうが基本的には便利。加えて、自分の買いたいものが多く揃っているサービスを選ぶため、取り扱い商品と品揃えは必ずチェックしましょう。少量ずつ買いたい・まとめ買いしたいといった希望に合わせて、販売の単位も確認しておくと安心です。
多くのサービスでは、入会前でも公式ウェブサイトから買いものページやサンプルカタログが見られます。
②有機栽培・特別栽培の野菜の取り扱い
有機栽培の野菜を買いたい人は、取り扱いの割合を見ておきましょう。また、野菜の栽培方法には有機栽培、特別栽培、慣行栽培などいくつかの種類があります。各サービスの取り扱い基準・生産基準は公式ウェブサイトで確認できます。
名称の定義や違いについての詳細はこちら↓
Q.有機栽培やオーガニック、特別栽培、無農薬栽培etcはどう違うの?
③定期コースの内容
多くの野菜宅配サービスには定期コースがあります。旬を反映した野菜の詰め合わせで価格的にお得な場合が多く、食べたことのない野菜と出合えるというメリットも。必要に応じて配達頻度を調整できるサービスがほとんどなので、隔週や月1回のペースで頼むことも可能です(詳細は各サービスで要確認)。
使い切れる量で、食べ方の解説やレシピが付属していることが、使いやすい定期コースのポイント。使いこなせるか心配な場合は、事前に中身を見て入れ替え可能なコースや、よく食べる野菜だけが入ったコースを選ぶとよいでしょう。
野菜宅配サービスを選ぶ際のキホン4項目
①商品の価格
よく購入する食材の価格を中心にチェックしましょう。ほとんどのサービスは入会前にカタログサンプルやオンラインの売り場が確認できるので、予算内に収まりそうか、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
また、商品の価格だけでなく、会費や手数料、配送料などの費用も確認しておきたいところです。
②年会費・送料
年会費は1000円程度か、無料のケースがほとんど。
送料は無料の場合もあります。有料の場合も5000円購入した場合で比較してみたところ、ほとんどが200円前後で、それほど大きな差はありません。
そのほかに、生協系では入会時に1000円ほどの「出資金」を出し、運営資金にします。これは脱会時に返却されます。
また、毎週注文する予定がない人は、頼まない週も基本手数料やカタログ代などがかかるのかを確認しておきましょう。
③配送頻度
定期コースのあるサービスやコープ系のサービスは、基本的に週に一度の配送頻度。ただし、必要ない週はスキップすることも可能な場合がほとんどです。
食べチョクや楽天ファーム、秋川牧園などは頻度が決まっていないので、好きなタイミングで注文できます。
④配送エリア(加入可能エリア)
自宅のある地域が配送エリアに入っていなければ加入できません。ただしコープの場合は、ランキングに登場したコープと似たようなコープが、住んでいる地域にあることも。
・全国各地のコープ(一例)
コープさっぽろ、コープ東北、おうちコープ、コープ北陸、東海コープ、コープきんき、コープ中国四国、コープ九州、コープおきなわ、これらは全国のコープのうちごく一部。住んでいる地域のコープは、下記リンクで探せます。
必要に応じてチェックすべきこと
・アレルギー対応
食物アレルギーがある人や、アレルゲンの摂取を控えたい人は、アレルギー対応食やアレルギー対応パンフレットの用意があるサービスを選ぶとよいでしょう。
・日時指定できるか
留守がちな人は、日時指定ができるかどうか確認しておきましょう。
・不在時に置き配(留め置き)できるか
自社便での配送の場合、不在時はあらかじめ指定しておいた場所に置き配(留め置き)してもらえることがほとんどです。保冷剤と保冷箱の併用で、傷みにくい工夫もされています。
ただしオートロックのマンションに住んでいる場合など、マンションの規定によってはできない場合もあります。野菜宅配サービス側と、マンション管理側の双方に確認が必要です。
・注文方法
注文のしやすさは続けやすさにつながります。お試しで入会してみて、アプリの使い勝手などを確認しましょう。
・支払い方法
クレジットカードや引き落とし、コンビニでの振り込みなど、希望する支払い方法が使えるか確認しましょう。独自のポイントがたまる野菜宅配サービスもあります。
・離乳食、幼児食の取り扱い
離乳食の定期コースや離乳食の材料になる裏ごし野菜、冷凍食材、幼児食などの取り扱いに加え、必要な人はおむつやミルクの品揃えも確認しておきましょう。
・畜産物の取り扱い
安全性を重視したい人は、畜産物に合成抗菌剤、抗生物質、成長促進剤を使用しているか、飼料は非遺伝子組み替えかどうかなどの取り扱い基準を確認しておきましょう。
・添加物
添加物をできるだけ取り入れたくない人は、加工品や日用品における添加物の取り扱い基準を確認しておきましょう。
・遺伝子組み換え作物の使用
安全性を重視したい人は、加工品に遺伝子組み換え作物を使用しているかどうかを確認しておきましょう。
・放射性物質検査
放射性物質検査やその基準を公開しているだけでなく、検査結果を公開しているかどうかを確認しましょう。透明性が高いほうが、安心して購入できます。
・エコ
包装資材の回収など、リユース・リサイクルの取り組みを積極的に行っているかどうかを確認しましょう。
野菜宅配で気になることQ&A|有機と無農薬の違いは?etc
野菜宅配を試してみたいけど、まだ気になることも。コスパやデメリットなどについて回答します。
Q. 全て有機野菜にしたいが予算的に難しい。何を優先的に買うべき? 根菜類のうち、れんこんやごぼう、芋など皮ごと食べたいもの ほうれん草、小松菜、レタスのような葉物 レモン(皮を使いたい場合)など、皮ごと・まるごと食べるものを優先して買うとよいでしょう。残留農薬などの心配を軽減できます。お米は玄米の場合、有機栽培のものがおすすめです。
慣行栽培の野菜を買う場合は、なるべく輸入品よりも国産品を選びましょう。使用されている肥料や農薬がわかるため安心です。
また、「有機野菜でなければ」とこだわりすぎない視点も大切です。有機JAS認証を取得していなくても、環境保全や安全な野菜の栽培に尽力されている生産者の方は大勢います。そうした生産者を知り、応援することも大切なのではないでしょうか。
Q. 野菜宅配のデメリットは?メリットの多い野菜宅配ですが、以下のようなデメリットもあります。
注文してから届くまでに時間がかかるので、注文したことを忘れていて、同じものをスーパーで買ってしまったなどのミスが起きることも。食品ロスを起こさないよう、計画的に買う必要があります。
また、商品を実際に見て買えないので、届いてみたら思ったより大きかった/小さかったなどの思い違いが発生することも。記載されている数などをよく確認して買いましょう。
さらに、コープデリやパルシステムといった生協系サービスのように毎週異なる商品がカタログに掲載される場合、ほしいタイミングで商品が買えない可能性があります。切らしたくないものは、掲載されているタイミングで前もって買っておくなどの工夫が必要です。
ほかにも不作によるキャンセル、数量限定商品の売り切れなど、スーパーを使い慣れている人にとっては多少の不便さを感じることもあります。
Q.有機栽培やオーガニック、特別栽培、無農薬栽培etcはどう違うの?似たような印象の言葉ですが、それぞれ意味が異なります。
言葉の定義がはっきりしているのは、有機栽培・特別栽培・慣行栽培の3つ。有機栽培はできるだけ高い安全性やサステナビリティを求める人向け。特別栽培は、予算や入手性との兼ね合いで、出来る範囲で肥料や農薬を減らしたいと考えている人向けです。慣行栽培は一般的なスーパーで売られている野菜と同じ基準と考えればOKです。
3つの名称の詳しい定義はこちらにまとめました。
無農薬・減農薬・自然栽培(自然農法)などの言葉を使っている野菜宅配サービスもありますが、これらの言葉には明確な定義がありません。多くの場合上の図のような意味合いで使用されていますが、各社の取り扱い基準・生産基準を確認したうえで、安全性やサステナビリティについては自分で判断する必要があります。
※名称の詳しい定義について
●有機栽培
有機栽培の定義は日本農林規格等に関する法律(JAS法)で定められています。JAS法に基づき「有機JAS」に適合した生産が行われていることを、登録認証機関が検査・認証されると有機JASマークや「有機」や「オーガニック」の文言を表示できるようになります。
有機農産物とは
1. 周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じている
2. は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない
3. 組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない
など、「有機農産物の日本農林規格」の基準に従って生産された農産物のことです。
出典:農林水産省|【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~
●特別栽培
特別栽培の定義は政府による特別栽培農産物に係る表示ガイドラインに示されています。ポイントとなる定義は以下の通りです。
特別栽培農産物
次の1及び2の要件を満たす栽培方法により生産された農産物をいう。
1. 当該農産物の生産過程等における節減対象農薬の使用回数が、慣行レベルの5割以下であること。
2. 当該農産物の生産過程等において使用される化学肥料の窒素成分量が、慣行レベルの5割以下であること。
出典:総合食料局長、生産局長、消費・安全局長通知|特別栽培農産物に係る表示ガイドライン
●慣行栽培
スーパーなどで一般的に流通している野菜の多くは、慣行レベルの基準を満たした栽培(慣行栽培)です。ポイントとなる定義は以下の通りです。
慣行レベル
1. 農薬については、農産物の栽培地が属する地域の同作期において当該農産物について慣行的に行われている生産過程等における節減対象農薬の使用回数(土壌消毒剤、除草剤等の使用回数を含む。)をいう。
2. 肥料については、農産物の栽培地が属する地域の同作期において当該農産物について慣行的に使用される生産過程等における化学肥料の窒素成分量をいう。
出典:総合食料局長、生産局長、消費・安全局長通知|特別栽培農産物に係る表示ガイドライン
※本コンテンツはROOMIEの責任において独自に制作しているものです。メーカー等から商品・サービスの無償提供を受ける場合や、広告出稿をいただく場合がありますが、メーカー等はコンテンツの内容やランキングの順位付けに一切関与していません。
※また、ランキングは各種ECサービスの売れ行き状況や専門家のアドバイスをもとに編集部が独自に審査基準を定め、点数化し作成しています。
※記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。
執筆・撮影協力:鮫島沙織