◆今回の概要
巻頭言に当たる「今週のあいさつ」では、『機巧少女は傷つかない』について記しました。日記は、本当に平凡なおっさんの日常となっています。
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◆今週のあいさつ
ごきげんよう。有料メルマガ評論家の渡辺文重です。今回は、いや、今回「も」、かもしれませんが……、気になる2013年秋アニメついて記したいと思います。さて、今回紹介するアニメは『機巧少女は傷つかない』です。ちなみに「機巧少女」の読みは「マシンドール」となっています。
私は小説は読まないのですが、『機巧少女は傷つかない』というタイトルは以前から知っていました。理由は、原田ひとみさんの楽曲として、『MACHINE DOLL』と『メビウス』という楽曲を聞いていたからです。両方ともiTunesストアで購入したため、詳しくは知らないのですが、イメージCDや小説の付録CDが初出のようです。
原田ひとみさんは、今でこそ美人声優というイメージが強いのですが、私が最初に知った原田ひとみさんは歌手でした。以前、このコーナーで紹介したアニメ作品『ef - a tale of memories.』の最終回EDで流れる『悠久の翼 07mix』という楽曲があるのですが、「07mix」とは何のことだと調べていくうちに、ゲーム『ef - the first tale.』のテーマ曲がオリジナルで、この曲を歌っているのが原田ひとみさんだ、という情報にたどり着いたのです。
ちなみに『ef - the first tale.』のデモムービーはこちら。原田ひとみさんの『悠久の翼』も聞けます。
https://www.youtube.com/watch?v=CvNlpnM79n4
原田ひとみさんは、ラジオやイベントなどで見せるパーソナリティーや、アニメなどで演じるキャラクターのいくつかはポンコツな印象なのですが、歌は本当にかっこいい。小説は読んだことなかったのですが、『MACHINE DOLL』や『メビウス』では、ヒロインの切なさが歌われており、アニメ化されたら絶対に見ようと思う作品となったのです。
アニメ『機巧少女は傷つかない』に話を戻します。原田ひとみさん演じるヒロインの夜々(やや)は、いかにも原田ひとみさんらしいポンコツ少女なのですが、「自動人形」という人ではない存在となっています。しかも、主人公の赤羽雷真(声優:下野紘)のことが大好きと、物語は最初から不穏な空気に包まれます。
「人と関わりをもった獣の物語には、必ず不幸な結末が訪れる」とは、押井守監督『人狼 JIN-ROH』の有名なせりふですが、人間と人工生命体の恋愛も「悲恋」になる可能性を多分に含んでいます。こうした恋愛が「禁忌」として扱われていること、人間と自動人形では寿命が異なることは、楽曲『MACHINE DOLL』と『メビウス』の歌詞からも連想できます。
アニメ『機巧少女は傷つかない』は4話で最初のシリーズ「Cannibal Candy」が終了し、5話からは新しいシリーズ「Sword Angel」がスタート。主人公・赤羽雷真は「夜会」という自動人形のロイヤルランブルを勝ち残り、復讐(ふくしゅう)を果たせるのか。そして、夜々は思いを遂げることができるのか。注目の作品です。
また、ED『回レ!雪月花』は中毒性の高い楽曲のため、発売が楽しみです。