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『タイタニア』のアリアバートとジュスランは田中芳樹によるキャラクター造形の最高傑作である。
コメ0 弱いなら弱いままで。 50ヶ月前
文芸業界でよく使用され、最近はだいぶシニカルに語られるようになったクリシェ(決まり文句)に「人間が描けている」というものがある。 反対に「人間が描けていない」という形で使われることも多くあり、これはミステリ界隈などで批判的に使用されてはさまざまな議論を巻き起こして来た。 おそらくまあ、「人物が...
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『タイタニア』に、矛盾の作家・田中芳樹の真骨頂を見る。
コメ1 弱いなら弱いままで。 119ヶ月前
田中芳樹『タイタニア』最終巻を読了した。小学生の頃から読んでいる作品を、四半世紀もの時を越え読み上げたことになるわけで、さすがに感慨深い。 思えば25年前、当時流行していた『ファイナルファンタジー3』の主人公たちの名前を、タイタニアの四公爵から拝借した記憶がある。 アリアバート、ジュスラン、ザーリ...
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『十二国記』、『タイタニア』、『ファイブスター物語』、次々と再開する名作たち。(2143文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 135ヶ月前
【『十二国記』と『タイタニア』】 小野不由美の完全版『十二国記』が『図南の翼』までたどり着きました。『十二国記』全編のなかでも傑作と目される長編です。 この先、物語は『黄昏の岸 暁の天』、『華胥の幽夢』と続いて未完に終わっているのですが、今後、それにつづく新作長編が発表されるという話。 いったい...
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奇跡も、魔法も、あるんだよ。田中芳樹『タイタニア』22年ぶりの新刊発売!(1957文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 135ヶ月前
【『タイタニア』復活!】 田中芳樹の『タイタニア』最新刊を買って来ました。買って来ました買って来ました買って来ました……と、思わず語尾がこだましてしまうくらい感慨深い。 なんと22年ぶり!の最新刊です。そのあいだ出版社も変わり、挿絵も変わってしまったわけですが、とにかく続刊したことは快挙です。素晴ら...
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田中芳樹『タイタニア』は『銀英伝』とどう違うのか解説するよ。(2017文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 135ヶ月前
前の記事でも書いたように、きのうは田中芳樹『タイタニア(4)』の発売日でした。 このシリーズ、『銀河英雄伝説』と同じスペースオペラなのですが(厳密に云うとスペースオペラじゃないかもしれないが、まあ宇宙を舞台にしたお話には違いない)、『銀英伝』とは一風変わっていておもしろい。 第1巻の時点では『銀...
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一期は夢よただ狂へ。情報の洪水のなかで主体性を取り戻すということ。(2099文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 135ヶ月前
ここ数日、近所の体育館のトレーニングルームに通っています。ジムに行くつもりもあったのですが、そちらは高いので、設備的にはほとんど変わらない体育館へ向かうことにしたわけです。 ランニングマシンに乗ってひたすら走っています。といっても、そこは運動不足の身、ゆっくりとほんの数キロ走るだけなのですが、...
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22年ぶりの続刊発売決定! 田中芳樹『タイタニア』とはどんな小説なのか。(3209文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
田中芳樹『タイタニア』の続刊が出るらしいという噂が亜光速でネットを駆け巡ったのは、つい先日の話。否。噂ならいままで何度となく流れた。今度は田中芳樹さんの秘書から流れた確定情報だというから恐ろしい。 何度となく噂に惑わされて人間不信がつのっている田中芳樹読者の面々も、今度ばかりは歓喜の雄叫びをあ...