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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.10 「海兵隊削減」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 129ヶ月前
海兵隊削減 10月21日。米ワシントンでの講演で、海兵隊の配置計画を担当する少将マッケンジーが危機感を吐露した。国防長官ヘーゲルが海兵隊を現在の約19万5千人から最小15万人まで減らす可能性に言及したことについてだ。「15万人なら危険なほど小さな力になる」 ヘーゲル発言に先立つ6月、海兵隊は自ら18万人4千人に...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.9 「海兵隊の影響力」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 129ヶ月前
海兵隊の影響力 少し古いが、米海兵隊の政治力を象徴する話がある。 1989年、海兵隊への導入を目指していた開発段階の垂直離着陸輸送機オスプレイの初飛行があった。だがオスプレイは91年、92年に合計死者7人、負傷者2人を数える墜落事故を立て続けに起こす。ヘリコプターと固定翼機の機能を併せ持つ複雑な構造のオスプ...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.8 「共同体構想の背景」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
共同体構想の背景 米側が敏感に反応し、「米国外し」と強い不信を抱いた首相鳩山由紀夫の「東アジア共同体」構想とは、どんな考えだったのか。 首相就任から13年前の1996年。旧民主党を設立した鳩山は同年11月、月刊誌「文芸春秋」に「民主党 私の政権構想」との題で寄稿する。 当時、沖縄県が打ち出していた、2015年...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.7 「圧力の裏側」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
圧力の裏側米国防長官ロバート・ゲーツの態度は、明らかに日本政府へ圧力をかけようというものだった。日本の民主党政権が誕生してから約1ヶ月後の2009年10月20日、外務省で外相岡田克也と向き合ったゲーツは、報道陣の冒頭撮影が終わる前に、いきなり本題を切り出した。 「われわれは米軍再編の実施を約束している」...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.6「東アジア共同体」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
東アジア共同体各国の首脳らが集う国連総会で2009年9月24日、米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長のジェフリー・ベーダー(当時)は一般討論演説を苦々しく見ていた。登壇していたのは、その日が外交デビューとなった日本の首相鳩山由紀夫。 鳩山は高揚感に満ちあふれた表情で「日本が懸け橋となって挑むべき5つの...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.5 「基準」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
基準 会場の名護市民会館のガラス越しに、詰め寄った市民らの怒声が届く。窓の向こうには「怒」の文字が書かれた数多くのプラカードがかざされていた。 2010年5月4日。米軍普天間飛行場の県内移設への方針回帰を伝えるため、就任後初来県した首相鳩山由紀夫は、騒然とする中、名護市長の稲嶺進と向かい合った。 鳩山...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.4 「『死んだ』移設案」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
「死んだ」移設案米軍普天間飛行場の返還・移設問題に当初から関わってきた元国務副長官アーミテージが、2010年1月に名護市辺野古移設に関して「米国は『プランB』(代替案)を持つべきだ」と発言した翌月。北海道大大学院教授の山口二郎は札幌市内のイタリアンレストランで駐日大使ジョン・ルース(当時)と会談してい...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.3「プランB」 (琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
プランB 民主党政権が米軍普天間飛行場の県外移設を模索していた2010年1月15日、米ワシントン市のウィラード・インターコンチネンタル・ホテル。公開討論の壇上、元国防長官のウィリアム・ペリーらと並んで座った知日派の重鎮、元国務副長官リチャード・アーミテージが、両肘をテーブルにつきながら普天間移設について...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.2 「本音」(琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
本音 9月。訪米した県選出衆院議員の国場幸之助は国防総省日本部長のウィンターニッツと向き合った。米軍普天間飛行場の辺野古移設について意見交換するためだ。面談相手はワシントンの日本大使館が設定した。会談後、国場は「辺野古のプランB(代替案)はないと言われた」と漏らし、落胆の表情を見せた。 移設先をめ...
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日米廻り舞台 検証フテンマ 第1部米国の深層 vol.1「2人の知日派」 (琉球新報提供)
コメ0 友紀夫・享・大二郎・孟が構想する 「東アジア共同体」 130ヶ月前
2人の知日派11月中旬。米ワシントンの事務所のいすに腰掛けた前米国務次官補のカート・キャンベルが語った。「われわれは既に、この問題についてさらに前に進もうとするのか、それとも異なる方向の行動を模索するのか、考える局面にたどり着いている」