週刊文春デジタル
歳をとると心身が衰えてくるが、高齢者は簡単にはくじけない。創意工夫をこらして切り抜けている。
たしかに感覚は衰える(残念なことに、痛覚は衰えない)が、衰えた分は経験で補える。聴力が衰えても、相手の表情や口調から、過去の経験をもとに何を話しているか推測できる。わたしを叱っていないことが分かれば、それ以上知るべきことがあろうか。
視力も衰えるが、細かい文字を大体の見当で読むようになる。若いころと違って、正確に理解する努力は払わない。はっきり読み取るために、虫眼鏡を長時間かけて探して読むほどの内容ではないだろうと過去の経験から判断する。はっきりさせる労力はもっと重要なこと(昼寝など)のために取っておく。
この記事の続きを読む
2024/01/18(木) 05:00 いまなんつった? 第766回 宮藤官九郎「時かけ、みたいな?」
2024/01/18(木) 05:00 0から学ぶ「日本史」講義〔近・現代篇〕第214回 出口治明「〈近・現代篇まとめ2〉デモクラシーと政党政治」