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ツチヤの口車 第1358回 土屋賢二「どう見られてきたか」
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ツチヤの口車 第1358回 土屋賢二「どう見られてきたか」

2024-09-19 05:00
     わたしはどう見られてきたのか振り返ってみた。
     蚊がどう見ているかは容易に想像がつく。「こいつの血は、色々検査に引っかかる低品質の血だが、ほかに隙のある人間が見当たらない。今はこれで我慢だ」
     カラスにも大学近くで何度か頭を蹴られた。「危害を加えるようには見えないが、間違った考えをもたないよう、念のため、一応蹴っておこう」
     もしライオンが襲ったら、最初に内臓を一口食べ「このホルモンは脂肪が多すぎる」と思っただろう。
     人間にはどう見えていたのか。 
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    週刊文春デジタル
    更新頻度: 毎週水,木曜日
    最終更新日:2024-11-22 18:00
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