今年の夏は、ずいぶんと台風に振り回された気がします。
 この間、史上最強クラスの台風がやって来るというとき、別居中の主人が「恵美子、台風怖いやろ?」ってウチに泊まりに来てくれたんです。
 私、こう見えて雷が怖いんですよ。五歳のころ、数秒前まで雨宿りしていた木にドーンと雷が落ちたことがあるんです。それ以来、雷は落ちるもんや、と思っているんです。えっ、“あんたもよく雷落とすくせに”って? 放っておいてください。
 とにかく、旦那が来てくれたのは嬉しかったですね。“腐っても男やな”という安心感がありました。
 ただあの台風、あちこちフラフラとしては長々と居座り、各地に被害をもたらしましたが、大阪はほぼ無風状態でした。 
週刊文春デジタル