「若い記者はピンとこないかもしれないが、NAISの会のメンバー全員が国会から去るとは感慨深い」(ベテランの政治記者)
自民党が初めて下野した一九九三年の衆院選での初当選組を中心にした四人組で、根本匠元厚生労働相(73)、安倍晋三元首相、石原伸晃元幹事長、塩崎恭久元官房長官の頭文字から命名された。
メンバーのうち、最後まで永田町に残ったのが根本氏。岸田派幹部として岸田文雄前首相を支え、今回の衆院選に出馬せず引退となった。四人のうち唯一世襲でなく、「政策新人類」の一人として知られたが、いかんせん断トツで地味な存在だった。