週刊文春デジタル
「ノーモア映画泥棒」のCMはもう、本当に見たくない。私に何回これを見せれば気が済むのだろうか。いや、回数はわかっている。この10年で300回くらい見た。こんなに足繁く映画館に通っているのに、「不審な行為を見つけたら、お近くの劇場スタッフまでお知らせください」と言われても、そんな人見たことないし、怪しげな人すらいない。ほぼ全員このCMと無関係だと思う。
そんな愚痴はともかくとして、私がなぜ自信満々に10年で300回くらい映画館に行ったと言い切れるのかというと、手元のiPhoneのメモに、映画を観た日付、自分の採点、簡単な感想を、全て記録として残しているからだ。
私はその年に公開された新作の映画を年間60本以上、観ている。そのうち、30~40本は映画館に足を運んで観る。残りは配信されているものか、サンプルDVDなどで観る。試写会にも誘われるが、朝昼晩問わず、空いた時間にすかさず映画館の席を予約して、ポップコーンを食べながら気軽に観るのが大好きなので、基本は公開日以降に観ている。
なぜこんなに新作映画を観ているのか、それは、私が報知映画賞の選考委員を務めているからだ。
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