社長が代われば社風も変わる。フジテレビの巻。
開局まもないフジテレビの人気・知名度アップに多大な貢献をした番組といえば『おとなの漫画』。当時まだ無名だったクレージーキャッツと放送作家の青島幸男を起用して、平日のお昼に毎日、生放送で政治や社会を痛烈に風刺するコントを放送するという、いまでは考えられない過激な番組でしたが、視聴者からは絶大な支持がありました。
安保闘争を風刺したコントが放送された際には、一部の自民党議員が激怒して、フジのおエラいさんが国会に呼び出される騒ぎになります。上層部では番組打ち切りも検討されたそうですが、結局、番組スタッフが形式的に叱られただけで、番組の路線変更もなし。番組はおよそ六年続くことに。
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