みんな、ブロマガでは久しぶり。ゲームDJだよ!
新スタジオに移転してから、ますます絶好調のシシララTV! 本日11月13日の金曜日にも生放送をやりますので、ぜひチェックしてください。
でもって、次回の「つくった人がゲーム実況」では、まさかの“クラシックゲーム”をプレイします。
クラシックって言っても、いわゆる“レトロゲー”のことではなく、正真正銘、音楽の“クラシック”だからね。どんな配信になるのか、今からお楽しみに!!
さて、今日のブロマガの話題はアニメ制作会社の雄・ガイナックスの山賀博之社長がシシララTVに参戦した、あの夜のことについて振り返りたいと思う。すでに配信から約2カ月が過ぎようとしているが、濃密なマンデーナイトの事がいまだに忘れられないんよ俺は……。
この日の番組は、新番組「笹原和也と安藤武博のザ・ワールド・イズ・マインZ」の第一回放送だった。記念すべき最初のゲストということで、笹原”世界一”和也氏が気合を入れて、いきなりの大物……ガイナックス山賀社長をブッキングしてくれました。世界一。やるときは常にやる男である。
「トップをねらえ!」が人生ナンバーワンアニメである小生のテンションは、嫌が応にもあがっていたわけで……。“エクセリヲン”Tシャツ、”オカエリナサ(イだけ逆)”Tシャツ、”嘘だといってよ、バーニィ!”Tシャツと、山賀さんにゆかりのある作品のTシャツを購入して、準備は万端!!
バンダイビジュアルさんの協力も得て、「オネアミスの翼」と「トップをねらえ!」の映像をオンエア中に流すことまで実現し、新番組の船出としては最高の滑り出しになったわけです。
しかも、番組終盤にはあんな奇跡まで起こってしまうんだからねぇ……。本当、生放送って何が起こるかわからないからおもしろい!
そんなゲームDJが山賀さんとプレイしたかったのが、1989年にガイナックスからリリースされた『サイレントメビウス CASE:TITANIC』。DJが中二病全開の、文字通り中学二年生のときにクリアした20年以上をさかのぼるヴィンテージアドベンチャーであります。
元々はPC-98、FM-TOWNS、X68000などで発売された本作。98版をプレイしたDJとしては、シナリオと音楽がとにかく秀逸だった記憶を信じてDIGDUGったわけだが……。初代プレイステーションにほぼ丸ごと忠実に移植された本作を遊んだこの晩、その記憶は夢でも幻でもなかったことがわかったよ。
時代を反映して総当たり戦、とにかく話しかけまくってフラグを立てるオールドスクールなゲームシステムが、なんだか懐かしくて心地よい。
戦闘も、戦略というよりは雰囲気を楽しむタイプなのだが、肝心なのは魅力的なキャラクターとのやりとりであるからして、主人公とメインヒロインの香津美・リキュールちゃんがなんだかいい雰囲気になれば、それはそれでOKだったりするのである。
いや、これホントにそうなのよ。この日プレイを担当したタダツグも、
「いやあ、だんだん香津美のこと、好きになってきましたわ~。恋しちゃいそうっすわ~」
と、元々伸びまくってる鼻の下が「倍返し」で伸び、半沢直ツグと化す始末。やれやれ……。
しかしまぁ、タダツグよ。その気持ちは痛いほどわかるよ。だって本作、いい感じにムフフな肌色シーンも挿入されるもんなぁ……。
正直、98版ではもっと肌色が多めだった気もするのだが、PS版のそれでも十分にキャラへの想いが高じてしまう、本当に素晴らしいシナリオでした。
そう。とにかくシナリオが硬軟織り混ぜられていて、最高だったよこの作品。普段は物書きとして生計を立てているフロアDのサガコも、大絶賛だったもんねぇ。
しかも「つくった人がゲーム実況」らしく、作品を担当されたクリエイターの方にもご覧いただき、コメントで参戦してもらうという豪華な展開に突入。かくして我々、どんどんプレイにのめり込んでいったわけで……。
話は戻ってこのゲーム。あえてもう一度言うけど、とにかく総当たりでフラグを立てねばならぬわけです。そりゃあ時間もかかるわけで……。
しかも、当日は番組二本立て。気づけば夜は更け、丑三つ刻を優に超える時間に。ここからがある意味、この回のクライマックスだった。
ちなみに、DJ的にとても意外だったのが、あの山賀社長が終電を過ぎてもスタジオに残ってくださったこと。これには本当に驚いた。『サイレントメビウス』のゲーム実況をオファーしたときに
「(当時)ゲームは赤井(孝美氏。元ガイナックス取締役)が見ていたから、おれは知らないよー」
なんておっしゃっていたので、てっきりさわりの部分だけ参加してお帰りになられるかと思っていたのだが……。結局、早朝のクリアまで参戦していただくというその男気。これには、一同感動しきりでございました。
激務をぬっての番組参戦。しかも、深夜に延々とフラグを立てるために同じ場所を何回もさまようタダツグも、頑張ってくれてた。みんなが一丸となってゲームに挑む。それが楽しいんだよね。
本来は数日に分けて遊ぶはずのゲームだからして、こういったフラグ立てもまた楽し……なはずなのだが、そこはなにせシシララTV。“やるときはクリアするまでとことんやりきる(毎回ではないけど)”という、いまだになぜだかよくわからんテンションの高さがありまして……。(見てくれているみんなのおかげなんだけどもね)
みんなにはさぞかし体力的に辛い収録を強いてしまったと反省しつつも、山賀さんのUTSUWAの大きさに感服しかり……と思っているうちに、いよいよタダツグがすべてのフラグを立て終えた。ついに、ゲームはクライマックスへ!
クトゥルーをモチーフにした禍々しいラスボス戦。艶かしいFM音源のBGM。雰囲気はバッチリ! さぁ行くぞ……と思った瞬間。さらに禍々しいSEがどこからともなく聞こえてきた!?
ングオオオオオオオオ!
ズモモモモモモモモモオ!
PS版はフルボイスになっているとはいえ、異形のラスボスの音声までも、ここまで臨場感のある形で収録していたとは……『サイレントメビウス』、本当にすげえゲームだぜっ!!
と思った瞬間、シシララファミリーの視聴者さんからコメントの弾幕が乱れ飛ぶ。
ちょっww
DJ、横見て横www
自体の異常さを察知して、急いで横を見ると……。
な、なんと……。
社長が爆睡されておるwww
この小さな写真でも、十分伝わるよね(笑)。
……って、禍々しいなんて言って失礼しました(汗)。
このドラマティックなサウンドは、忙しい最中に参戦してくださった山賀社長の睡眠サウンドだった、と(つまりは”いびき”ですな)。
それにしても社長。ラスボスが登場した瞬間にこのサウンドだもの。神がかり的なタイミングですよ! 寝オチしようにもただでは寝ないというそのエンタメ力に「爆笑しながら感動」するという、生まれて初めての体験をしました。
そんな社長が、起き抜けに一言。
「いやあ、(だって話ふってくれないと)することないもん。寝るよ、そりゃあ」
そ、その通りでございます。ゲームに魅せられてしまい、段取りが悪く申し訳ございませんでした。
でも、山賀社長のいびきが生放送で観られるのも、ある意味シシララTVならではの奇跡だと思うんですよ。シシララTVがいかにみなさんの力に支えられて、月曜から夜通しゲームに没頭できているのかを象徴していたような気さえします。
とにかく本当に感謝しています。一緒に体験した人には「永遠に語り継ぎたい奇跡の夜」になったことを確信しつつ、山賀社長、本当にありがとうございました!
そんな、さまざまな奇跡が起こるシシララTV。本日11月13日には「ザ・ワールド・イズ・マインZ」の第3弾を!
月曜日には「つくった人がゲーム実況」のをお届けいたします。
はたしてこれらの夜は、どんな奇跡が我々の身に起こるというのか!? みなさん、絶対にお見逃しなく!!