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2015年5月23日。Jリーグ1stステージ第13節・鹿島戦。古巣との本人通算3度目の対戦となる試合を、彼は心待ちにしていた。
「去年とか一昨年に比べたら、あんまり緊張しなかった。以前は試合に入る2日前、3日前くらいから興奮していたけれど、今回はそういうこともなく冷静に入れた。でも、やっぱり、鹿島戦でいいところを見せたいというのはあったからね」
興梠は相手センターバックのファン・ソッコに激しくマークされて思うように身動きを取れなかった。また後半途中にはズラタンが投入され、興梠は1トップをズラタンへ譲り、自らはトップ下の位置へシフトしている。それでも以前は1トップでのプレーに固執していたものが、今はプレーメイカーとしての自我に目覚めてもいる。そして彼は、極限のプレーの中で決定的な仕事を果たす。
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