2003年にガンバ大阪から浦和レッズに移籍してきた都築龍太は、浦和が栄華を極めた時代のゴールマウスを守ってきた。約7年半の在籍期間には、時に挫折を味わいながらも、数々のタイトル獲得に貢献。現在は浦和のホームタウンで政治活動に励んでいる都築が、感謝の念を抱いているクラブへメッセージを綴った。

[浦和レッズマガジン10月号掲載]

■年間優勝への願い、ACLでの躍進を

 イラン・セパハンとの決勝のアウェーゲームは、イランにいる日数を極力減らすために、近郊のドバイで3泊か4泊合宿をして、確か試合前日にイランに入ったと思う。イランは治安も良くなかったし、外にも出られないだろうから、ストレスも溜まったと思う。でもそうしたクラブの配慮のおかげで僕たちは敵地でも十分に戦えた。いろいろな積み重ねの結果、ACL優勝を達成できてうれしかった。

 クラブワールドカップの準決勝・ミラン(イタリア)戦はお互いに決定機の少ない