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文=元川悦子

 2016年J1ホーム開幕戦となった5日のサガン鳥栖戦。常勝軍団・鹿島アントラーズは前節・ガンバ大阪戦に続く序盤2連勝を飾って、タイトル争いをリードしたかった。だが、今季からマッシモ・フィッカデンディ監督が率いる鳥栖も開幕・アビスパ福岡戦を2-1で快勝し、いい滑り出しを見せている。決して簡単な相手ではなかった。

 鹿島の最終ラインを担う188㎝の長身DF植田直通に託された仕事は、相手エース・豊田陽平を封じること。開始早々の激しい競り合いでベテランFWを威嚇すると、彼はその後も決してマークを離さない。前半11分のヘディングシュートは守護神・曽ヶ端準がガッチリキャッチし、ゴール前に侵入してきた場面ではコンビを組む昌子源が確実にフォローする。味方の援護射撃もあって、植田は絶対に負けたくなかった点取屋に仕事らしい仕事をさせず、チームの1-0の勝利に貢献したのだ。

「ナオは代表(1月の