脱臼するぷらとぅらさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
■ Our schools are better: head hits back at Chinese critics By Zachary Spiro http://www.thetimes.co.uk/tto/education/article4516683.ece 『 The Times 』(2015/08/09)
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http://www.nicovideo.jp/watch/1439550027 -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-
おくやま です。
テクノロジーが浸透してきた現代社会では、
われわれの次の世代にどのような教育をするかで、
国の将来の安全が決定するほどの深刻な問題になっています。
そのような中で、上記の記事は34カ国が加盟する
経済協力開発機構(OECD)が調査した結果、
中国の15歳の数学、読み、理科の成績がトップであったことを踏まえ、
イギリスに中国の先生を呼んできて授業をしてもらったというもの。
ところが中国の教育システムは
先生から生徒への一方向の詰め込み式であったため、
逆にイギリスの(トップクラスの学校の)生徒たちがついていけず、
授業にも飽きて集中できなかったということを報告しております。
ここで面白いのは、中国側の教育者の中にも、
自分たちの教育システムが
クリエィティブな人間をつくることができていないと気づいており、
高等教育はイギリスのような西洋式のものを取り入れたい
と考えている人が多いということ。
そうでなければ、上海などに
英米大学の分校ができていることを説明できない、
というわけなのです。
教育の問題というのは、いうなればその国の基礎、
「戦略の階層」でいうところのトップの「世界観」をつくるわけですから、
国家としても最重要課題です。
日本は明治の頃から西洋式の教育方法が
入ってきたわけですが、果たしてこれがいいのかどうか。
今回のような記事は、
そのような「最適な教育はどのようなものか」という
永遠不滅のテーマを教えているという意味で興味深いものです。
( おくやま )
http://www.realist.jp/strata.html
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■-編集後記-(和田)-----------------------------------■
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現在の中国での教育方式は「詰め込み式」で、
教師の権威をもって上から静かな生徒に教えるというもののようです。
イメージ的には戦前の日本の教育をさらに徹底した形でしょうか?
英米は、「対話式」で、映画なんか見てると、
高校の教室で生徒はガム噛んだり、ドリンク飲んだりしながら、
教師と議論をする感じですね。
現在の日本はその中間のような感じがします。
が、現在のゆとり教育的、詰め込み式否定論には、賛成できません。
私は中学、まではさらなる詰め込み式、
高校、大学では徐々に対話式を ミックスさせていくのがいいのかなと思います。
なぜなら、日本のノーベル賞受賞者は受験勉強の勝者である
東大、京大がほとんどだから、詰め込んだ基礎知識がないと
新しい、オリジナルができないんだろうと思うからです。
その他、個性を引き出すという日教組、文科省の方針もイマイチです。
そもそも抑えても突き抜けるのが個性であって、
どう規制しても言うこと聞かない、皆と一緒のことができない、
収まりきらない人間というのは、日本人には少ないはずです。
で、現在働いている我々は、
さらに成長するためにはどうしたらいいか?
教えてもらう教師がいないんだから、
自分で詰め込み式をやるしかありません。
テーマを決めて専門性を上げていくべきでしょう。
一種の累積戦略的でもあります。
そして、対話式をやるなら、ネット世界でSNSなどの
コミュニティを利用して、相手を見つけ、
ネットだけでは限界もあるのでオフ会として
さまざまなジャンルで交流していくことが可能になってきた。
そう思います。
この番組もそういう位置づけになれればいいかなとも思っています。
( 和田 / https://twitter.com/media_otb )
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(担当:紫)
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日本国内メディアの報道は多分に左翼的であり、無責任報道が多い。「リアリズム」的視点から、欧米の英字新聞・雑誌ニュースを読み解く。日本は欧米ではどう報道されているのか?政治、経済、カルチャー、ゴシップまで取り扱います。戦略的思考で、欧米人の思考をさぐりたい。
恐らく勘違いをしておられるのは「週休五日制度」は「ゆとり教育の一環」ではありません。
週休五日制はILOやOECDの勧告、即ち「日本の生徒、児童の労働時間が、国際労働の基準から多すぎる」ということにのっとったものです。教育というより、官公庁で「週休二日制を推進する」という流れで普及したものです。ゆとり教育とは総合の授業を推進することです。
個人的には総合の授業は余り効果を上げていると言えないと思っています。
”一方期待していた生徒のモラル是正は、学級崩壊、いじめ、無気力化へと変わったのではないかと思います。
強盗が減って詐欺が増えたようなものです。”
確かにこれは、形が変わった非行問題や格差問題として対策が必要であると思います。たぶん、ITが力を貸してくれるでしょう。
格差の固定は問題だと思いますが、では「塾、私立に比類する教育を公教育で行うために、土曜授業を進める」は正しいのでしょうか?
個人的には間違いです。土曜日の授業というのは3時間しかないのです。週に1回、三時間の授業で何が変わるのでしょうか。塾は平日に2,3時間。土曜に4,5時間は授業をしているのです。
そして、恐らく土曜授業の一番の問題は「教員がブラック職業」と化していくことです。
単純に教員の雇用条件が「週休1日」になるので、待遇は悪くなりますよね。今、東京都の教員採用試験の倍率はおおよそ、3倍以下です。
それでは、その内「東京の教員になろうと思って試験を受ける人」はどれほどいるのでしょうか。
実は関東圏の教員採用試験は地方教員採用を目指す人の「練習」になっている、という現状があります。それこそ、合格しても辞退する人が多いのです。恐らく、実質「東京の教員採用を目指して受験する人」の倍率は2倍程度、「滑り止め」と化しています。
「3倍を切ると人材が確保できない」と言われているので、2倍というのはかなり壊滅的なラインです。(教員目指したいだけの人がいたら二人に一人はすぐに教員になれる、というと分かりやすいでしょうか)
今、関東圏の教職は大量にいる「非常勤講師」です。教職になっても辞めていく人が多いため、安上がりで何人でも補充できる非常勤講師を地方の大学や教員養成校から大量に集めているのです。こう書くと、業界が大分ブラック化していると思えますね。
無能な教師の下で土曜に3時間授業が増える、としたら、子供はかえって勉強が嫌いになるでしょう。それよりかは、土曜は休み、平日の授業に備える体制を作り、優秀な人材を増やした方が良いと思います。
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