iPhoneといえば、iPhone6とiPhone6 Plus、そしてApple Watchが話題沸騰中。アップル初のウェアラブルデバイスとなるApple Watchでは、非接触充電が採用されたと報じられていますね。今朝は非接触充電とはどんなものなのかを解説していきましょう。
コネクタを介さずに電気を供給する「非接触電力伝送」は、以前より電動ひげ剃りや電動歯ブラシ、コードレス電話の子機などで使われていました。仕組み自体も19世紀からある「電磁誘導」という技術が用いられ、ワイヤレス給電や非接触電力伝達、ワイヤレス電力伝送と呼ばれています。
これらの技術は、もともと電気をやりとりする効率が良くなかったのですが、現在では改良が重ねられた結果、携帯電話などの充電にも利用できるようになりました。やがてスマホや携帯電話のワイヤレス給電の国際標準規格として「Qi(チー)」が制定されたというわけです。
Qiに対応した機器同士には互換性があるので、充電台と端末の組み合わせを気にする必要がなく、台に置くだけで手軽に充電できるメリットは大きいですね。現在では車載用の充電台が登場したり、飲食店のテーブルにQiを内蔵するといったアイデアも生まれてきています。
ちなみに非接触充電の特徴をうまくとらえた『おくだけ充電』という言葉は、実はNTTドコモの登録商標だったりします。スマホやタブレット端末では、国内メーカー製のいくつかの機種、およびグーグルのネクサス・シリーズ(NEXUS 4、5、7)が主なQi対応機種。
Apple Watchの充電システムはアップル独自の磁力で充電器がくっつく「マグセーフ」技術を用いたものとなりそうですが、知っておくと便利ですからしっかりおぼえておきましょうね。
それでは皆さん、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
(画像)Nexus 専用ワイヤレス充電器 [Google Playの端末]
(画像)おくだけ充電 [NTTドコモ]
(参考)Qi (ワイヤレス給電) [Wikipedia]
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