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アマゾン、著作権切れ古書をキンドル電子書籍で販売
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アマゾン、著作権切れ古書をキンドル電子書籍で販売

2014-10-30 20:00
    141030kindle_kokkai01.jpg「名著をどこでも読みたい」なら。

    アマゾンは、国立国会図書館が近代デジタルライブラリー上で公開している古書を『Kindleアーカイブ』としてキンドル版の電子書籍として販売開始しました。今回のポイントとなるのは、ここで販売される作品が著作権保護期間を終えた「パブリックドメイン」であるということ。

    ここではパブリックドメインとはどういったものなのか、Kindleアーカイブでどんな作品が読めるようになったのか、という2点を中心にチェックしてみましょう。

    パブリックドメインって何だろう?

    知的財産権(著作権や特許・実用新案権など)が消滅した状態になっている創作物を『パブリックドメイン(公有)』と呼びます。この状態になった創作物は、(著作者人格権や、作品そのものの所有権などに抵触しない限りは)第三者がある程度自由に利用できることになります。

    アマゾンからのプレスリリースによると、今回Kindleアーカイブで取り上げられた作品は「100年以上前に出版された1,000冊以上の著名タイトル」であるとされ、文学的及び美術的著作物に関する「著作物の保護期間を、著作者の生存期間および著作者の死後50年とする」という定めに該当するものということになりますね。

    Kindleアーカイブのラインアップは?

    Kindleアーカイブ開始直後の現在、販売されているタイトルは432冊。いずれも販売価格は100円となっています。

    141030kindle_kokkai02.jpg

    現時点で「注目タイトル」としてピックアップされているのは5作品。芥川竜之介『羅生門』、福沢諭吉『学問ノススメ』、葛飾北斎『富岳百景』、安藤広重『東海道五十三次図絵』、菱川師宣『小倉百人一首』といった文学、浮世絵・読本の名著が並びます。

    他にも北村季吟 (58冊)、十返舎 一九 (39冊)、井原 西鶴 (27冊)、小島 烏水 (3冊)、吉田 兼好 (2冊)、吉田 松陰 (2冊)、国木田 独歩 (1冊)をはじめとする著名な作家の作品を多数用意。今後も日本の著作権の保護期間を満了した名著を随時セレクトしていくとのこと。

    141030kindle_kokkai03.jpg

    元となった国立国会図書館の近代デジタルライブラリーは、実は以前よりウェブ上で無料公開されていますが(上リンク)、読む際の使い勝手やキンドルで持ち歩く手軽さに100円を払っても良いというニーズは一定数見込めそうですね。

     
    Kindleアーカイブ: Kindleストア [Amazon.co.jp]
    Amazon.co.jp、国立国会図書館所蔵パブリックドメインの古書をKindle版で販売開始 [プレスリリース]

     

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/10/kindle-kokkai.html
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