イミダスに寄稿した「X JAPANが世界で評価される理由」の内容には、今という時代性が大きく関わっている。
X JAPANのファンが海外に急増してきた背景には、YouTubeやSoundCloudなどネット環境の充実という要因があるし、CDが売れなくなったために、都合やビジネス優先の音楽はビッグセールスを上げることが困難になっている。
つまり、僕がイミダスの記事で描いているのは、今という時代に音楽を作り、広める立場の人間はどうあるべきか、というマクロな視点で音楽業界を捉えた上で、あるべき姿の象徴としてX JAPANというバンドあるいはYOSHIKIという音楽家を紹介しているわけだ。
さらに言えば、今という時代は、普通の音楽業界の人間にとっては厳しい時代なのだが、これまた数百年タームのマクロな視点で見ると、決して悪い時代ではない、と僕は考えているので、その根拠も書いたつもりである。
シビアな言い方をすれば、ポップミュージックがビッグビジネスになり始めた1950年代あたりから、音楽業界はずっとバブルだっただけのことなのでは?・・・僕は本気でそう思っている。