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もし「初めて出会った頃、Xはあなたにとってどのようなバンドでしたか?」
という質問をされたら、僕はどう答えるのか?
実際にこういった質問をされることが、時々ある。
大抵、その時話している内容に合わせて、わかりやすく臨機応変に答えている。
でも当然ながら、答えの根元にある部分は、常に同じだ。
今回はまず、この話から始めてみたい。
最初に答えを書いてしまおう。
初めて出会った頃、Xは僕にとってどのようなバンドだったか・・・
その答えは、僕が1989年の2月頃に書いた「BLUE BLOOD」のライナーノーツの冒頭にちゃんとある。
『僕はバンドを探していた。見たこともないような新しいバンドに出会いたかった。'87秋、新人発掘の仕事をしていた僕はXと出会った。インディーズ・シーンにさほど期待していなかった僕の予想を裏切って、Xは〝未完の大器′′だった。』
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