さて、今回は「人生は映画 自分は主人公」という考え方をより正しくお伝え
するために、誤解されがちな部分について書いてみます。
僕が強く才能を感じる、”選ばれたアーティスト”の必須条件は「闇」です。
その「闇」の中身は、
強い劣等感でも、
辛い生い立ちでも、
人に言えない心の闇でも、
普通に人と交われない社交性の欠如でも、
何でも良いのですが、
そこが突出している分、才能が大きく花開く可能性は大きいんですね。
その「闇」が、幼い頃から思春期に至るまで、
「普通に教えられるものの見方とは違う、オリジナルなものの観方」
を育んでいき、その観方をもとに「光」を探し求めた結果
「そのアーティストのオリジナルな作品」
が生まれていくのだと僕は考えています。
さて、アーティストとは… という分析が目的ではないので、話を先に進めま
しょう。
僕が、主人公という生きかたについて、”選ばれたアーティスト” を分かりやすい
例として説明しているのは、Vol.1、2で説明した通り
「オリジナルな世界観を持っていて、未来を創っていく力があるから」です。
何よりも、新しいオリジナル作品を生む、という事は、
「今まで何もなかった世界に、まったく新しい可能性を産み落とす行為」ですし、
その作品や表現を待ち望んでいる人達がたくさんいて、その作品によって人生が
変わってしまう人すらもいる場合もあるわけですから、
”選ばれたアーティスト” は、とてもわかりやすく、
「主人公」ですよね。
でも・・・。
もし、僕の文章を読んでいて、”選ばれたアーティスト” という例が、華やか
だったり人気者だったり、有名だったりすることから、
「そんな、選ばれた人の話は、自分とは関係ない。普通に生きて行く上で、映画だ、
主人公だ、と言われても、それは一部の恵まれた人の話じゃないか」
と感じる人がいたら、僕はそう感じる人にこそ、最初に書いた部分を伝えたいん
です。
ちょっと大げさな言い方をすると
「結果的に、選ばれたアーティストとなる人」は、幼い頃から思春期に至るまで、
先ほど書いた「闇」と向かい合って自分と対話を続けた結果、
「なぜか自分だけが普通に生きて行くことが出来ない、
学校や社会にとって不良品のような存在」
という気持ちを抱いて生きてきたはずなのです。
そうなってしまう理由は簡単です。
彼らの感じ方のほうが正しくて、