前回綴った通り、YOSHIKIのファンは運命共同体であり、とても力強い存在だと
思います。

 その源は、YOSHIKIが生み出す音楽でしょう。
 それを五感で受けとめ、感動した人がYOSHIKIそのものに興味を持つと、そこに、
深い悲しみと苦しみを背負い、逆境に耐えながら、それでも孤独に美しい音楽を生み
続けるYOSHIKIを見ます。
 そうして、世間にたくさんある、表面的で一過性の、ただ消費されていくだけの作品
とはまったく異質な、人生に深く突き刺さる作品と、それを生み続けるYOSHIKIの人生
に想いを馳せ、さらに自分自身の人生を見つめながら共に生き、やがて時が流れてふと
振り返り、YOSHIKIの音楽を聴きながら過ごしてきた時を想い、再びYOSHIKIの人生を
想い、そうやって運命共同体になっていくのでしょう。

 音楽と人生。

 その2つが、常に重なっていて、多くの人の心を強くとらえて離さない。

 そんなYOSHIKIの人生は、いったい僕たちに何を教えてくれているのでしょうか。

 実はYOSHIKIの生き方には、人生における重要な、ある一つの「答え」が隠されて
います。

 今回はそのことを綴ろうと思います。