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【夢と夕陽】70. 夢の始まり(15)
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【夢と夕陽】70. 夢の始まり(15)

2015-10-13 02:15


      異動が決まったことで片づけるべき仕事がだいぶ減った僕は、早速メンバーとゆっくり会うことにした。
     
     マネージャーの小村君を通してスケジュールを調整し、インディーズアルバムの最終作業をしているスタジオで、作業が終わる頃に集合して、ゆっくり飲みながら語り合うことになった。
     
     3年間、新人発掘という仕事をした経験から僕は、可能性のあるアーティストと接する時、とにかく話を聞くようにしていた。
     
     聞きたいことはいくらでもある・・・。

     
    僕はXのメンバーと飲みながらたくさん質問している時間をイメージし、幸せな気持になった。

     

     
     それから数日経った夜、僕はスタジオへ向かった。

     着いてドアを開けると、賑やかな笑い声が耳に飛び込んできた。

     メンバーが打ち合わせスペースのソファやイスに座って思い思いに笑ったり雑談をしたりしている。

     僕が入ってきたので、メンバーがそれぞれに僕の顔を見る。
     
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