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「安いヘッドフォンを使っている彼氏は本当の音楽好きじゃない!?」という相談。明確な答えを出しづらいテーマではありますが、西川チャンの“音”への想いが徐々に炸裂していきます!必読!
音楽はスピーカーで聴いて欲しい気持ちもある
西川 極端な話を言うと…音楽はやっぱりヘッドフォンじゃなくスピーカーで鳴らして聴いて欲しい気もするんだよね。我々制作者側が意図して作った音というか、スタジオでアレコレ言いながら作っている音って、やっぱりある程度は大音量で鳴らして聴くことを想定して作ってたりするから。
これは音そのものの話にもなるんだけど、やっぱり音っていうのは鳴らされた瞬間に、その場の空間が振動して伝わってくるわけで。普段あまり意識することってないけど、音が空気とか部屋の障害物とか、聴いている場所の広さとか形状とか、そういういろんな要素が混ざり合って音として認識するというかね。それによって音楽を感じる印象が変わってきたりするからね。
これは音そのものの話にもなるんだけど、やっぱり音っていうのは鳴らされた瞬間に、その場の空間が振動して伝わってくるわけで。普段あまり意識することってないけど、音が空気とか部屋の障害物とか、聴いている場所の広さとか形状とか、そういういろんな要素が混ざり合って音として認識するというかね。それによって音楽を感じる印象が変わってきたりするからね。
――その点でいうとヘッドフォンは…
西川 耳の中で直接音を鳴らすわけだから、空気の震えを感じることができないんだよね。もちろんそれはそれで楽しみ方としてありなわけだけど…スピーカーから鳴った音とは厳密には響き方が違うというか。
――西川さんは、自宅で音楽を聴く時はCDをプレイヤーに入れてスピーカーでという感じですか?
西川 CDもありますけど、だいたいはデータで取り込んだものをBluetoothで飛ばしてスピーカーで鳴らす感じかな。ただ、スピーカーを鳴らして聴いた音の方が絶対に良いというわけでもなくてね(笑)再生環境にもよるし、どういうクオリティーのスピーカーなのか、アンプなのか、部屋の環境はどうなのかとか…。あと、そもそもCDでもデータ配信でもいいんだけど、作品として最終的なMIXをする段階で、スタジオで鳴らしていた音からは、かなり帯域を圧縮したものになっているわけだから…というか、ヘッドフォンにこだわらない彼氏の話に戻すと…(笑)
――相談者としては「本当に好きならもっと高いヘッドフォンやイヤフォンを使うはず!」みたいな気持ちがあるようですが…
西川 値段がどうこうっていうのは、また難しい問題だけどね。
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