☆ メルマガPLANETS vol.57 ☆
~戦雲がショウを呼ぶ!「聖戦士ダンバイン」30周年記念特番~
発行:PLANETS 2013.11.8 (毎週金曜日発行)
http://wakusei2nd.com
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こんにちは。PLANETS編集部・秘書A子です。
今週の金曜日も、「メルマガPLANETS」をお送り致します。
今週。続々と感想をお寄せ頂いておりまして、ありがとうございます!
▼『あまちゃんメモリーズ 文藝春秋×PLANETS』
書店さんによっては、品切れている店舗も多いようで、
皆さまにはご迷惑をお掛けしております。
急ぎ増刷も決定しましたので、「まだ読めてないよ~!」という方、
「どこの本屋に行っても見つからない!」という地方の方は、
もう少しだけお待ち下さいませ。
いつも通りのお願いですが、
読後の感想はtwitterやAmazonレビューで書いて頂けると嬉しいです。
そしてそして……
来週もまた、PLANETSでしかできないというか、
PLANETSしかやらないというか、なネ申企画が控えております。
▽國分功一郎も登場!ダンバインを語る「月刊 石岡良治の最強☆自宅警備塾 vol.1 テーマ: 聖戦士ダンバイン」
「ダンバイン」30周年記念特別番組!
石岡さん一人でも90分喋り足りないのに、宇野編集長に加えて國分功一郎さんまで参戦!
2013年、最新の富野論はここにある……!どうかお見逃しなく。
この「ダンバイン」特集にちなんで、今週の「お蔵出し」コーナーでは、
2011年発売「夏休みの終わりに」に掲載したガンダム座談会も再録しております!
あわせてお楽しみ下さい。
公式化してますます好調!「恋するフォーチュンクッキー PLANETS Ver.」は、
60万再生も目前に見えてきました。
▽「恋するフォーチュンクッキー PLANETS Ver.」
https://www.youtube.com/watch?v=wA52CM0h5zI
こちらも引き続き、ご愛顧お願いします。
それでは今週も高田馬場からお送りします、
今号のコンテンツはこちら↓
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├○ メルマガPLANETS vol.57:2013.11.8
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├○ 01.【過去原稿】今週のお蔵出し
├○ 11/8のお蔵出し:「ガンダム」の現在[前編]
├○ (初出:「PLANETS SPECIAL 2011夏休みの終わりに」)
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├○ 02.【特別掲載】夏野剛×福島みずほ×堀潤×宇野常寛
├○ リベラル再生会議2
├○ 第2回 年金をやめたらいい
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├○ 03.【批評】中川大地
├○ 中川大地の現代ゲーム全史[日本編]
├○ 第26回 ナンパ文化が駆動した日本的アダルトゲームの勃興
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├○ 04.【インタビュー】この人のこの話がききたい
├○ 11月のこの人:岩瀬大輔さん×吉田浩一郎さん
├○ 第2回 フリーランスの福利厚生
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├○ 05.【絵日記】
├○ V3の恋する日記
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├○ 06.【食べ歩き】
├○ 秘書A子の馬場ランチグルメ
├○ 馬場グルメ二十九軒目:SHANTi 高田馬場店
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├○ 07.【告知】今週のスケジュール
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├○ 08. 編集後記&次回予告
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※一部の連載記事については、
「メルマガPLANETS vol.56」からの続きとなっております。
▼「vol.56」へのリンクはこちらです。
http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar380067
未読の方は併せてお楽しみ下さい!
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┗■ 01.【過去原稿】今週のお蔵出し
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編集長宇野がさまざまな媒体に寄稿した文章や、
講演などの採録を「お蔵出し」的に掲載します。
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11/8のお蔵出し:石岡良治×中川大地×堀田純司+宇野常寛「『ガンダム』の現在」
(初出:「PLANETS SPECIAL 2011 夏休みの終わりに」)
シ リーズ成功の真の理由、奇跡の人気復活の決め手はゼロ年代にアリ、『SEED』『00』が見せたロボットアニメ進化の可能性、安彦『ORIGIN』vs. 福井『UC』激化する正史戦争、止まぬ富野待望論、『三国伝』で奇形的進化を遂げる「SD」驚異のメカニズム、Back to the 木星……。「ガンダム」に心奪われ続けている4人のファイターが熱く語った1時間半を高濃度圧縮し、ここに開放!これが、今だからこそ、『ニコ生 PLANETS』だからこそ語れる「ガンダム」だ!
■多世代対応産業としての「ガンダム」
宇野:なぜ今「ガンダム」なの かという話からしたほうがいいと思うんですね。『00』の映画や『UC』のDVDなど、ファンは「ガンダム」の近況を知っていますが、一般的には『ガンダ ム』(1st)は懐かしアニメの部類。なのに、なぜ30年以上経っても語らなければいけないのかと。僕は31歳ですが、中高生時代、「ガンダム」は”終 わったコンテンツ”と言われていました。あれは80年代のアニメブーム時代のコンテンツで、1st~『Z』で基本的には終わっている。その後、「SDガン ダム」シリーズで玩具としては生き残っていたけれど、新作アニメはヒットせず、アニメブームの中核でもなく、富野監督の存在すら忘れ去られていく。それ が、『新世紀エヴァンゲリオン』がブームになった頃、庵野秀明によって富野ガンダムが注目されるようになり、関係書籍も増えてきた。そして99年に『∀』 が放映され、ゼロ年代になってからは『SEED』が放映、「マスターグレード(MG)」シリーズを中心にガンプラも増えて、再び盛り上がってきた。そんな 印象があります。
堀田:よく言われることですが、1979年当時、思春期に1stを見ていた人が30歳をこえて自分で企画を動かすように なった。それがゼロ年代初頭ということも一つにはありますね。それと、『エヴァ』で書き換えられたものは多いと思いますが、アニメについて公に語ることの ハードルも下がっていたという事情もあったと思います。「日経ビジネス」誌が”キャラクターによるブランディング効果”を特集したのが97年。日本社会全 体がキャラクタービジネスの大きさや深さに、目を向け始めていました。ちなみに、現在、1年間に発売される「ガンダム」関係のものを全て買うと250 万~300万円かかるというデータがあるそうです(笑)。
宇野:ちょうど2000年に「ガンダムビックバンプロジェクト」がありましたよ ね。その中核の一つが『∀』。商業的にはあまり成功しなかったけれど、それからMGや団塊ジュニア向けのコンテンツが充実してきて、その一方で 『SEED』を中心とした十代、二十代、しかも男女双方に向けたコンテンツが出てきた。
堀田:ガンプラは『SEED』シリーズが一番売れているそうです。1stシリーズより売れていると。
宇野:「ガンダム」は一見、80年代の懐かしアニメと思われていながら、実は商業作品としてブレイクしたのはゼロ年代前半で『SEED』がその中核であることを、団塊ジュニアの一人として、石岡さんはどう思われますか?
石 岡:僕や堀田さんは『W』の放映時は腐女子需要を取り込むことに対してちょっと引き気味だったんですが、『SEED』の頃になると、それは、原点の1st にもあったんだなと思うようになってきました。1stが元々女性人気から火が点いたことを考えると、意外と『SEED』は1stのコンセプトの一部を普通に継承したんじゃないかと。
堀田:石岡さんの意見に大賛成。1stでガルマがシャアに言った「フフ……よせよ、シャア。兵が見ている…」、あのセリフを入れた富野さんの天才性は凄い。あれがなかったら、「ガンダム」はこんなにブレイクしていなかったと思います。