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なんだかんだ言って。
山田玲司のヤングサンデー 第131号 2017/4/17
嫉妬の処方箋
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なんだかんだ言って。
「嫉妬」ってのはカッコ悪いもんです。
なのに、どうしても抑えられないのもまた「嫉妬」ってやつで。
できれば、あらゆる事や人に対して「いいですね、良かったですね」なんて言えれば問題はないんだけど、そうもいかない。
まあ、どんな人でも、誰かが「自分が欲しかった容姿」を持っていたり、「高い評価」や「素敵な恋人」や「最新のガジェット」やら何やらを持っていたら、気になるのは当然でしょう。
とはいえ、「羨ましく思える誰か」と、自分を比べても「幸せになれる事」なんか基本的にない。
そんな事は頭ではわかっていても、人と自分を比べては「嫉妬」してしまう。
昔どこかで書いたけど、お坊さんが、きつい修行をして「煩悩」を消していくと、最後に残る煩悩は「エロ」でも「食欲」でも「お金」でもなくて、「嫉妬心」だった、なんて話を聞いたことがあります。
そして僕もまた「自分よりも評価されている作品」に、一々「嫉妬」していた人間でした。
先週の放送で「この作品を取り上げて欲しいリクエスト」を受けていて、そのあたりのことを色々考えてしまいました。
僕にも「好きではない作品」は沢山あって、それは主に「自分の作品より底が浅いのに、自分よりも売れているモノ」です。
もっと正確に言えば、「自分の作品より底の浅い作品」が評価されることに耐えられなかったのです。
僕の作品の評価基準は「どれだけ深くテーマを掘り下げているか?」であって、ルックや技術や快楽要素(かっこいいとか、かわいい、とか)ではないんです。
でも世の中は「深さ」だけを基準に評価を決めているわけではないんですよね。
それがわからなかった時期はもう大変でした。そのピークは大学を出て数年の間で、売れてる漫画家(アニメ作家など)に対する「嫉妬」は、評価してくれない「社会への絶望」に変わり、それこそもう「みんな死んでしまえ」と思いながら生きていました。
その後も僕の作家人生は「大ヒット」ばかりが続いたわけじゃないので、事あるごとに「これだけ頑張って、素晴らしい漫画を描いているのに、なんであいつらの漫画ばかり認められるんだ」なんて、苦しんでいたわけです。
そんなこんなで、僕には「大ヒット作なのに観てもいないコンテンツ」が多いんです。
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いわゆる麻薬コンテンツの特集してほしい
どんなコンテンツも覚醒よりの考察ばかりだけど
どういう所で面白く感じるのか徹底的にエンタメ解説 たぶん薄いと思うかもしれないけど
そんな単純じゃないと思う 現実にそれができる人とできない人がいるわけだしね