「努力」「修行」は必要ない!?
「山田君さ、真心ブラザーズに会ってみてくれない?」
こんな話をもらったことがあります。
もうかなり昔の話で、僕が真心ブラザーズと対談して(小学館の)ヤングサンデーの記事にするって話だったと思う。
これは大変だ、真心ブラザーズの曲をほとんど聴いてない!
なんて、大慌てで彼らの曲を聴きながら漫画を描いて、自分なりの「真心ブラザーズ論」なんかを考えて準備して、その日を待っていました。
ところが、真心ブラザーズのレコーディングが予定通り進まなくて、僕の対談企画も流れてしまい、それは「幻の対談」になってしまったわけです。
まあ、こんな事はよくある事なんでいいんだけど、それより真心ブラザーズを聴きすぎた僕は個人的に彼らが気に入ってしまって、今でも時々聴いてます。
彼らの曲はYO-KINGの「うるせーな!負けねーぞ!」というノリが好きなんだけど、いつも頭に浮かぶフレーズがあって、それは「サティスファクション」という曲の中のこれらのフレーズです。
「俺は満足している。俺は大満足」
「今持っているものに浸る。無い物ねだりで悩まない」
「不満はダサい」
「努力、修行も必要ない。今のままで幸せだから」
ってね。
これがやたらと頭をよぎるのです。昔から。
まあ1言で言ったら「知足」って話です。足るを知る。満足を知るってことだけど、これをこんなにストレートに宣言されると頭に残る。
「不満はダサい」ですからね。
僕はと言えば、これとはかけ離れた人生です。
「何かが足りない」だの「もっと先を目指して」だの「血を吐いてでも進め」だの、いつも言ってきました。
でもね。
おそらくこれを書いた「YO-KING」も、僕と同じ「野望の病」に苦しんでいた人なのだと思うのです。
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