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山田玲司のヤングサンデー 第417号 2022/12/12

人生で1番好きな曲

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映画好きに「人生ベスト映画」を聞くのも相当いかれてるけど、音楽好きに「人生ベスト曲」を聞くのもかなりいかれてる。


いかれてるけど「聞かない」より「聞く」方が面白い。

なので、僕は質問する時に恐縮はするけど聞いてみる。


「えーーー1曲だけですかあ??」


なんて相手は悩む。ベスト映画の時と同じだ。


長い人生、沢山の「好きな曲」「好きな映画」を体験してきたのだ。

簡単には選べない。


しかも「選ぶ」ということは、他のものを「選ばない」という事にもなるので、なんだか裏切った感じにもなる。


そんなわけで、思い入れの強いものほど「1つに絞る」のは苦しいのだ。


「そういう質問、大嫌いなんですよね」

なんて言っているタレントの発言もよく聞く。


この場合、インタビュアーが「定番の質問」として、考えなしに「人生ベスト〇〇」を聞いてくる感じがムカつくのだと思う。

その気分はなんとなくわかる。


「そんな過酷な問題を簡単に聞くんじゃねえよ」

みたいなことだろう。


とは言え、別にそれを国連で発表して記念碑に永遠に残す、回答しだいでは命はない、とか言ってるわけではなく、話のきっかけとしてなんとなく聞く場合だってある。


なので僕はこの手の「人生ベスト」を聞く時は、まず「決められないのはわかります」と言って「今の気分で選ぶと?」と聞く。


そして実に「その人」を感じる答えが返ってくる。


そんなこんなの1連のやりとりに「その人」が見えるのが面白いのでやめられない。


では・・自分が聞かれた場合どうだろう。



【 山田玲司が選ぶ人生最高の曲】


何でこの話を書こうと思ったかと言うと、最近

「なんだかんだ言って、僕はこの曲が1番好きだな」

「きっと人生で出会った曲の中で1番だな」

なんて思う瞬間があったからだ。