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山田玲司のヤングサンデー【第45号】効果のある努力とは?
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山田玲司のヤングサンデー【第45号】効果のある努力とは?

2015-08-10 07:00
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    山田玲司のヤングサンデー 第45号 2015/8/10

    効果のある努力とは?

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    今回はゲストが、絵本作家ののぶみ君でした。
    彼はあの繊細な見た目で、元暴走族の総長で、今は「可愛い絵を描く」愛妻家で2児のパパ、という強烈なキャラクターです。
    僕は友人なので、わかっていたのですが、初めて彼を観たニコ生ユーザーの1部の人たちには衝撃的だったのではないでしょうか。

    「絵本で食べていける人は日本には20人くらいしかいない」と言う話もあったけど、その20人に入る人のエネルギーはやっぱり桁違いだと感じさせる人でした。
    そして何と言っても彼の凄さはその圧倒的な純粋さと、努力を続ける姿勢です。

    僕は彼を尊敬しているので、その凄さが伝わって嬉しかったのですが、あまりの純粋さと、実際に努力をする彼を観て「かんべんしてくれよ」と思っている人もいるだろうなあ、と放送中に思っていました。

    人は「わかっていても努力できない」とか「努力しても無駄だと思う」とか色々言いつつ、本当は怠けている事は、自分が1番わかっていたりするので、彼のような「圧倒的な努力」をする人の話は耳に痛いはずですからね。
    そして、実は僕も「努力」ってものが嫌いなのです。


    努力が嫌いな人がするべき努力

    本当の自分はかなりの怠け者で、子供の頃から「ちゃんとしなさい」「ぼさっとしないで」と大人に言われれ続けてきました。やりたくない事はしない主義なのです。
    こうなると、最小限の努力しかしないためにはどうするか、を考えます。

    まずは直感的に「この努力はいらないよな」と思ったものに関してはなるべく適当に逃げてきました。やりたくない事を無理してやるのに、「何の効果もない」なんて馬鹿馬鹿しくてやってられないのです。

    ボーイスカウトのキャンプでは、先輩の人たちに意味もなくやたらと「水汲み」をさせられました。
    何の仕事もせずに油断していると、1番でかいポリタンクを持たされて水汲みに行かされるのです。

    そのでかいポリタンクで、1度に20リットルも水を運ぶのは嫌なので、僕は5リットルくらいのタンクを使って何度も水を汲んではそのでかいポリタンクに注いでタンクが常に満タンの状態にしておくようにしました。
    そうすれば重いタンクでの水汲みは回避できます。

    ついでに自分の服を水浸しにして「とても働いてる感」を演出して、「サボってません」というフリをするのも忘れませんでした。
    バカな先輩は「山田は働き者だ」と思っていたのですが、怠けるために最小限の努力をしていただけなのです。

    意味のない努力はしない主義で、好きな事しかしないで行こう、とやっていくと、これまた「落とし穴」は待っているもので、僕にとっては「意味がないから学校の勉強はしない」と試験勉強などを一斉放棄したせいで、地域で最低のバカ高校に入るしかなくなってしまうわけです。

    この辺はアリエネ回でお話した通りです。

    僕はそんな「怠け者」だからこそ、意味のない「うさぎ跳び的努力」を避けたかったのです。
    そして「効果のある努力って何だろう?」と考えてきたのです。


    努力をしてるフリは悪い事か?

    この場合の「効果」とは、好きなことをしながら楽しく生きていくための効果です。
    頑張っても、好きじゃない事をさせられて、楽しくならないのは勘弁してもらいたい努力ですからね。

    なので、番組内では否定的ニュアンスで言っていましたけど、「努力をしているフリ」というのはある意味有効なのです。
    さきほどのボーイスカウトの水汲みを回避するみたいに「やってるヤツ」と、周りに思わせれば、後は(ある程度)自分の好きにできるのです。

    受験なんかに関しても「受験は意味がねえ」と、社会に対して歯向かう努力をするより、割りきって「意味のない暗記」を最低限して、合格してしまえば、その先「学歴の問題」でイライラする事がなくなるので、「割り切る」という努力も実は効果のある事です。

    日本は「怠け者」に厳しい国です。
    なので「非生産的な事」ばかりしていると、意味のない努力を大量にさせられます。ここでまた「社会全体」に歯向かっても時間の無駄なので、「頑張ってるフリ」をして「怠け者弾圧」を適当に回避すれば、しめしめ、後は好きにやれるというわけです。

    高校の部活で全国大会を夢見て努力してきても、指導する側の人間が勉強不足で、身体に悪い「うさぎ跳び」のような「努力」を強要する事は常にあります。

    ここでも、闇雲に指導者と争うより、怪我でもしてるフリをしてうさぎ跳びを回避したり、ましな指導者がいるチームに移ればいいのです。

    そんな風に年上の世代から強要される「意味のない努力」は自分の判断で柔軟に回避すればいいのです。
    しかし、本当の問題は、その「努力をしてるフリ」で自分自身をごまかしてしまう事です。

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    自分を誤魔化す底なし沼

    漫画家になりたい、という人は基本的に漫画の絵を描くのが好きな人たちです。
    なので、漫画を描くというより「好きなイラスト」「好きなキャラやメカ」などを描きたいのです。
    ところが、漫画を描くというのはまず「脚本」を書くという所から始まります。
    この脚本制作という努力は、イラストを描くのとは全然違う筋肉を使うものです。

    世の中には「上手い絵」を描ける人は大量にいますけど、「上手い脚本と上手い絵」の両方が描ける人は中々いません。

    そして「脚本」というものは、ある程度は客観的な視点で作らなければならないものなので、自分の殻を壊す必要に迫られるのです。

    ひとりよがりの漫画を書き続けている人は、絵を沢山描くことで、努力をしてるような気になってしまい、肝心の「自分の殻を破る」という努力からは逃げているのです。


    殻を破る努力とは?

    そんな「自分をごまかす努力」で大事な時間を無駄にしないためには何ができるのか? 
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