三井…というと江戸から現代に残る大企業・大財閥グループなイメージがありますが、実は幕末などにはほとんど資産を使い果たすような危機的状況に陥っていたりもして、安定的な経営体制になるのは中上川からさらにもう少し時代を下った頃だったりする。
これは、経営学の中でも近年になって「見かた」が変わったことだったりします。
かつて、長命企業というのは「安定して本業を維持し続けてきた会社」とみられてきましたが、近年では長命企業というのは「たびたび危機に見舞われる中で、本業を見直し、革新を続けてきたから存続できた」という見方が大勢を占めるようになっています。
挑戦を辞めた企業は衰退するほかはないんですね。
この点は本当に重要なことで、経営者もサラリーパーソンも「本業を守る」意識になりがちです。社歴の長い会社に入るほどにそうなりがち。
さて、中上川彦次郎。
三井財閥の