中川先生のやさしくもないしビジネスでもない話。
役割責任と結果責任
津久井稲緒先生のCSRに関する論稿(2024,日本経営学会誌)を拝読しました。
企業が社会に対して果たす責任は、役割責任(企業として社会にどう貢献するか)と結果責任(企業活動で生じた随伴的結果に対してどう対応をとるか)に区分されるということ、近年のCSV(Creating Shared Value)は役割責任に議論を限定してしまっていること、一方で過去のCSRは結果責任にばかり重きを置いていること、という整理がすっきりする。
業績に加えて、この2つの責任に対しても経営管理を実施していくべきである、とするのが「複眼的管理」論の骨子となる。
そこまでは、大きな方向性としては否定することはないだろう。
問題は、それをどう実現するかだ。
本当はそこのところを議論する必要があるのだけれども、論稿はここまで。
***
企業が果たすべき社会的責任をどれだけ誠実に取り組んでいるか。
その全てが株主価値とし
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- アクセラレーターは資金調達に明確な関連がある。 2週間前
- がっかり。デザイン研究は進んでない。 1ヶ月前
- 「デザイン」を社会科学がとらえる目線。 1ヶ月前
- 管理会計は食える技術。 1ヶ月前
- 明治期に、専門経営者が登場するという話。 1ヶ月前