天皇の「生前退位(譲位)」に関して、政府の意向に沿う
ための「有識者会議」が26日、議事概要を公表した。
「一代限りの特例法」は初めから政府の落としどころである。
そのために、わざわざ「退位そのものに反対する」という連中を
専門家と称して召集し、「一代限りの特例法」VS「退位の拒否」
という対立軸を偽造してしまった。
全く意味のない手前の議論を演出してみせたのである。
その上で「一代限りの特例法」にすれば、国民は「ともかく
退位だけはできて良かった」と安堵することになる。
なぜ政府はこのような「国民騙し」をするのか?
とにかく皇室典範改正を阻みたいだけだ。
女性・女系天皇に繋がる典範改正を阻止したいだけ!
それが政府(男系フェチ)の本音である。
もちろん天皇陛下は「皇室典範を改正して譲位する」ことを
望んでおられる。
だが、陛下の望みを無視し、政治権力の犬と成り果てた
「有識者会議」によって「一代限りの特例法」という結論に
導かれようとしている。
「一代限りの特例法」が憲法違反になる、あるいは疑いが
濃厚だとは憲法学者も指摘している通りである。
天皇は日本国の象徴であり、国体である。
憲法違反の疑惑が濃厚な「退位」と「即位」は、天皇の
「権威」を著しく傷つけてしまう。
政府の犬の「有識者会議」はその点をどう説明する?
彼らの議論要旨に「譲位の恒久法化」を否定する論拠として
こうある。
「皇室典範に全ての天皇に適用される形での要件を入れて
しまうことは、強制的な退位や、恣意的な退位の根拠として
硬直化し、かつ固定化したものとして利用される恐れがある。」
まったくおかしい!間違っている!
「特例法で天皇を退位させる」ことこそが、時の政権による
「強制的な退位」を可能にしてしまうのだ!
真逆じゃないか!
むしろ皇室典範に、「継承者が成人していること」、
「天皇の主体的な意思があること」、
「皇室会議の議を経ること」、この三要件を書き込めば、
恣意的な退位も、強制的な退位も、封じられるのである。
これこそが時代の変化に関わりなく、千年先まで通用する
「譲位」の条件である!
「有識者会議」は、小林よしのりと議論できるか?
どこかで会ったら、わしは必ず議論を挑むぞ!
覚悟しておけよ!