皇太子殿下、お誕生日おめでとうございます。
殿下のおことばが大変素晴らしかった。
特に公務の必要性を歴代の天皇の「徳」の列挙によって
示した箇所は驚きである。
「公務などいらない。祭祀さえしていればいい。存在する
だけでいい」と主張する自称保守の逆賊に対する見事な
反論になっていた。
殿下はこう仰っている。
「ふだんの公務などでも国民の皆さんとお話しすることの
大切さを実感しております。
このような考えは,都を離れることがかなわなかった
過去の天皇も同様に強くお持ちでいらっしゃったようです。
昨年の8月,私は,愛知県西尾市の岩瀬文庫を訪れた折に,
戦国時代の16世紀中頃のことですが,洪水など天候不順
による飢饉きんや疫病の流行に心を痛められた後奈良天皇が,
苦しむ人々のために,諸国の神社や寺に奉納するために
自ら写経された宸翰般若心経のうちの一巻を拝見する
機会に恵まれました。
紺色の紙に金泥で書かれた後奈良天皇の般若心経は
岩瀬文庫以外にも幾つか残っていますが,そのうちの一つ
の奥書には「私は民の父母として,徳を行き渡らせること
ができず,心を痛めている」旨の天皇の思いが記されて
おりました。
災害や疫病の流行に対して,般若心経を写経して奉納
された例は,平安時代に疫病の大流行があった折の
嵯峨天皇を始め,鎌倉時代の後嵯峨天皇,伏見天皇,
南北朝時代の北朝の後光厳天皇,室町時代の後花園天皇,
後土御門天皇,後柏原天皇,そして,今お話しした
後奈良天皇などが挙げられます。
私自身,こうした先人のなさりようを心にとどめ,
国民を思い,国民のために祈るとともに,両陛下がまさに
なさっておられるように,国民に常に寄り添い,人々と
共に喜び,共に悲しむ,ということを続けていきたいと
思います。
私が,この後奈良天皇の宸翰を拝見したのは,8月8日に
天皇陛下のおことばを伺う前日でした。
時代は異なりますが,図らずも,2日続けて,天皇陛下の
お気持ちに触れることができたことに深い感慨を覚えます。」
自称保守の逆賊どもに、これほどの知識があるか?
庶民的なことわざに、餅は餅屋というが、やっぱりそこいらの
有識者とされる逆賊知識人が、天皇陛下や皇太子殿下の見識に
敵うわけがない。
国民に寄り添う気持ちは、「都を離れることがかなわなかった
過去の天皇も同様に強くお持ちでいらっしゃったようです。」
と実例を上げ、公務の大切さを説く皇太子殿下の穏やかな
反論。見事だ!
わしは天皇陛下と皇太子殿下には全幅の信頼を置いている。
皇太子のお言葉を聞いて、「承詔必謹」の思いを新たにした。
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