都議会での女性議員に対する、自民党議員の野次発言が
世界に波及し始めた。
「早く結婚した方がいいんじゃないか!」
「子供が産めないのか!」などという野次は、
海外メディアでは「セクハラではなく、女性への差別」
と報道されている。
産経新聞の「産経抄」では、集団的自衛権が急がれる中で、
セクハラ発言など平和な話題に過ぎないと決めつけ、
意にも解さない様子だったが、その国際感覚の乏しさに
わしはすっかり呆れた。
この問題は、最悪の場合、慰安婦問題とイメージが重なり、
益々、国益を損なってしまう。
日本人の特に自称保守(産経論壇や自民党や神社関係や
ネット右翼など)は、まだまだタリバンや、
少女集団誘拐の過激派・ボコハラムに通じる男尊女卑の
感覚を持っている。
皇位継承問題で、男系絶対固執を主張してる連中も一緒だ。
どれだけ野蛮なことを言ってるのかが、自覚できないほど
犯罪的な男尊女卑感覚のボコハラムなのである。
「男系絶対だ!」「早く結婚しろ!」「産めないのか!」
・・なんという野蛮な感覚だ!
従米保守の岡崎久彦は、国家観に関しては、
わしとは全く違うが、欧米人の感覚の捉え方は
わしと近い部分があって、
慰安婦問題はもうさわらぬ方がいいと言っている。
この点は、岡崎はさすが欧米通だと思う。
女性の権利に対する意識が日本とは全然違うということを、
外交官だけに知っているのだろう。
「敵を知り己を知らば百戦危うからず」である。
慰安婦問題は消火するタイミングを逸した。
国際社会に波及する前に、日韓の間だけで、
もっと早く解決すべきだった。
保守とは原理主義ではない。
ヨーロッパ中世の「伝統主義」と、日本の「伝統」も違う
ということが、自称保守派にはわかってない。