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絵というものは、久しぶりに描くとヘタになっている。
アイデアばっかり考え、コンテばっかり描いたあとに、
本格的に画稿に向かって描き始めるとヘタになっている。
なかなか満足な下絵が描けない。
昨日は夜2時まで描いて、今朝は8時から描き始めたが、
下絵は上手くなり始めた。
スムーズにデッサンが決まり、いい表情が簡単に
描けるようになってきた。
こうなると余裕が出て、他の漫画家の単行本を
ペラペラめくって、「ほう、こういう目の描き方が
あるのか」などと研究し、取り入れたりする。
しかし下絵が終わって、ペン入れの段階に行くと、
またヘタになる。
ペン先の一本一本の調子がつかめない。
細くてキレのある線がなかなか描けない。
Gペンの調子のいいときは、細い線もスマートに
出せるのだが、すぐペン先が潰れる。
丸ペンは固いから、紙にひっかかるので流麗な線が
出ない。
まったく難しい。
一度描いて、消しゴムをかけて、下絵を消してみると、
ペンだけの線に幻滅するということもある。
実に腹立たしい。
絵の上手い漫画家はどうやって描いてるのだろう?
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小林よしのりライジング
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